HDMI Intel® FPGA IPユーザーガイド

ID 683798
日付 12/04/2023
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ドキュメント目次

6.1.1. シンクのワード・アライメントとチャネルデスキュー

シンクの入力ステージは、着信パラレルデータ・チャネルを正しく同期する役割を担います。同期は、2つのステージ (ワード・アライメントとチャネルデスキュー) に分かれています。
表 44.  同期ステージ
ステージ 詳細
ワード・アライメント TMDSモード
  • 着信パラレルデータをワード境界に正しくアライメントします。ビットスリップとパターンマッチング手法を使用します。
  • TMDSエンコードでは一意のコントロール・コードを保証していませんが、コアでは、データおよびビデオ・プリアンブルにある連続シンボルのシーケンスを使用して、アライメントを行うことができます。
  • アライメント・アルゴリズムでは、データおよびビデオのプリアンブルに対応する8つの連続0×54または0×abを検索します。
    注: プリアンブルは、デジタル・ビデオ・インターフェイス (DVI) コーディングにもあります。
  • アライメント・ロジックでは、8つの連続する信号が検出されるとマーカー・インジケーターをアサートします。同様に、このロジックは、マーカーが1つもアサートされることなく8Kシンボルクロックが経過すると、アライメントの損失を推論します。
    注: インテル® Arria® 10または インテル® Cyclone® 10 GXデバイスを使用している場合、HDMI 2.0の解像度 (データレート > 3.4Gbps) では、HDMI RXコアのソフト・ワード・アライメント・ロジックは無効になります。ハード・トランシーバーPCSワード・アライメントを一部のコントロール・ロジックとともに使用して、より最適なリソース使用率でワード・アライメントを高速化します。詳細は、デザイン例のユーザーガイドを参照してください。
    注: インテル® Stratix® 10デバイスを使用している場合、HDMI RXコアでは新しいワード・アライメント・アルゴリズム・ロジックを使用して、HDMI 2.0の解像度 (データレート > 3.4Gbps) で高速なワード・アライメント時間を実現します。
FRLモード
  • 着信パラレルデータをワード境界に正しくアライメントします。ビットスリップとパターンマッチング手法を使用します。
  • FRLエンコードでは、一意のScrambler Reset (SR) 文字とStart of Super Block (SSB) 文字を使用してアライメントを実現します。
  • FRLエンコードでは、1つのレーンでSRまたはSSBを受信せず、他のレーンでSRまたはSSBを7回連続して受信するとロックを失います。
チャネルデスキュー
  • データチャネルがアライメントされると、コアは各チャネルのデスキューを試みます。
  • シンクコアでは、マーカー挿入の立ち上がりエッジでデスキューを行います。
  • 正しくデスキューされているそれぞれのレーンにおいて、マーカー挿入はTMDSエンコードされた3つのストリームすべてに現れます。
  • シンクコアでは、3つのデュアルクロックFIFOを使用してデスキューを行います。
  • また、デュアルクロックFIFOでは、3つのデータストリームすべてを青のチャネルクロックに同期して、その後デコーダーコア全体で使用します。
図 51. チャネルデスキューにおけるDCFIFOの配置次の図は、デスキューロジックの信号フローを示しています。

チャネルのFIFO読み出し信号は通常、アサートされています。シンクコアは、特定のFIFOの出力にマーカーが現れ、他の2つのFIFOの出力にはない場合に、そのFIFOの読み出し信号をデアサートします。デアサートにより、シンクコアではチャネルスキューの解消に十分なサイクルの間、データストリームを停止します。FIFOチャネルのいずれかがオーバーフローすると、シンクコアはリセット信号をアサートします。この信号は、ワード・アライメント・ロジックに逆方向に伝播します。