HDMI Intel® FPGA IPユーザーガイド

ID 683798
日付 12/04/2023
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ドキュメント目次

5.1.8. ソースのオーディオ・エンコーダー

オーディオ・トランスポートでは、次の4つのパケットタイプを使用することができます。
  • Audio Clock Regeneration
  • Audio InfoFrame
  • Audio Metadata
  • Audio Sample
Audio Clock Regenerationパケットには、CTSおよびNの値が含まれています。
注: これらの値を指定する際は、TMDSモードの場合は HDMI 1.4b Specification, Section 7.2.1 - 7.2.3 および HDMI 2.0b Specification, Section 9.2.1 で示されている推奨事項に従い、FRLの場合は HDMI 2.1 Specification, Section 9.2.2 で示されている推奨事項に従います。

コアは、このパケットがミリ秒ごとに送信されるようにスケジュールします。タイムスタンプ・スケジューラーでは、audio_clkN の値を使用して1ミリ秒の間隔を決定します。オーディオデータはDCFIFOでキューになります。また、コアはDCFIFOを使用して、クロックを ls_clk (Support FRL をオフにしている場合)、または vid_clk (Support FRL をオンにしている場合) に同期させます。Audio Packetizerでは、指定されているオーディオ形式 (詳細は HDMI 1.4b Specification Section 5.3.4 を参照) に従いオーディオデータをAudio Sampleパケットにパッキングします。Audio Sampleパケットには、必要なオーディオ・サンプルクロックに基づき最大4つのオーディオサンプルを含めることができます。コアは、補助パケットストリームに使用可能なスロットがある場合はかならず、Audio Sampleパケットを送信します。

コアでは、ペイロード・データ・パケットタイプを audio_format[3:0] 信号から特定します。

表 27.  サポートされている audio_format[3:0] の定義
名称 詳細
0

Linear Pulse-Code Modulation (LPCM)

パケットタイプ0x02を使用してペイロードデータを転送
4

3D Audio (LPCM)

パケットタイプ0x0Bを使用してペイロードデータを転送
6

Multi-Stream (MST) Audio for LPCM

パケットタイプ0x0Eを使用してペイロードデータを転送
その他 予約済み

32ビットのオーディオデータは、IEC-60958規格でパッキングされます。最下位ワードは左チャネルのサンプルです。

図 24. オーディオデータのパッキング

audio_data ポートは常に256ビットの固定値です。LPCM形式では、コアで最大8チャネルのオーディオデータを送信することができます。

  • チャネル1のオーディオデータは audio_data[31:0] にあります。
  • チャネル2のオーディオデータは audio_data[63:32] にあります (以降も同様)。

SP (Sample Present) ビットにより、2チャネルレイアウトと8チャネルレイアウトのどちらを使用するかを決定します。チャネル2から7で1つ以上のSPビットがHighの場合、コアでは8チャネルレイアウトを使用します。それ以外の場合は、コアでは2チャネルレイアウトを使用します。SPビットが0の場合、コアは他のすべてのフィールドを無視します。

デザインで audio_clk ポートの周波数が実際のオーディオ・サンプルクロックよりも高い場合は、コアには audio_de ポートが必要です。audio_de ポートはオーディオデータを修飾します。audio_clk が実際のオーディオ・サンプルクロックである場合、audio_de 信号を1に結び付けることができます。オーディオチャネルが8よりも少ない場合は、未使用のオーディオチャネルのそれぞれのオーディオデータに0を挿入します。

補助データポートのAudio Clock RegenerationパケットとAudio Sampleパケットは、コアでフィルタリングされません。シンクから補助データストリームをループバックする場合は、これらのパケットを外部でフィルタリングする必要があります。

3Dオーディオ形式

3D形式の場合、コアでは最大32チャネルのオーディオデータを送信し、その際に8チャネルの4つの書き込みを使用します。audio_format[4] をアサートし、各サンプルの最初の8チャネルを示します。オーディオチャネルが8よりも多い場合は、実際のオーディオ・サンプルクロックで audio_clk を駆動しないでください。代わりに、audio_clkls_clk で駆動し、audio_dataaudio_de で修飾します。

図 25. 3Dオーディオ入力例次の図は、3Dオーディオの3つの例 (32フルチャネル、24チャネル、12チャネル) を示しています。12チャネルの例では、最後のビートの4つの最上位オーディオチャネルは0になります。

MSTオーディオ形式

MST形式の場合、コアでは2、3、または4つのオーディオストリームを送信します。オーディオストリームが4未満の場合は、次の図に示すように、未使用のストリームのそれぞれのオーディオデータを0に設定する必要があります。

図 26. MSTオーディオ入力例