Avalon® インターフェイスの仕様書

ID 683091
日付 12/21/2020
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ドキュメント目次

3.3. インターフェイスのプロパティー

表 10.  Avalon-MMインターフェイスのプロパティー
名称 デフォルト値 正当な値 説明
addressUnits マスター - シンボル

スレーブ - ワード

ワード、シンボル

アドレスの単位を指定します。シンボルは通常、バイトです。

このプロパティーの一般的な使用方法に関しては、 Avalon® Memory-Mappedインターフェイス信号のタイプの表にあるaddressの定義を参照してください。

alwaysBurstMaxBurst False True、False Trueの場合は、マスターが常に最大長のバーストを発行することを示します。最大バースト長は、2 burstcount_width - 1 です。このパラメーターは、Avalon-MMスレーブ・インターフェイスに影響しません。
burstcountUnits ワード ワード、シンボル このプロパティーは、バーストカウント信号の単位を指定します。シンボルの場合、burstcountの値は、バースト内のシンボル (バイト) の数として解釈されます。ワードの場合、burstcountの値は、バースト内のワード転送数として解釈されます。
burstOnBurstBoundariesOnly  False True、False Trueの場合、このインターフェイスに提供されるバースト転送は、最大バーストサイズの倍数のアドレスで開始します。
constantBurstBehavior マスター - False

スレーブ - False

True、False マスター: Trueの場合、マスターがバースト・トランザクション全体でアドレスとバーストカウントを一定に保つことを宣言しています。False (デフォルト) の場合は、マスターがバーストの最初のビートでのみアドレスとバーストカウントを一定に保持することを宣言しています。

スレーブ: Trueの場合、アドレスとバーストカウントがバースト全体で一定に保たれることをスレーブが想定していることを宣言します。False (デフォルト) の場合は、スレーブがバーストの最初のビートでのみアドレスとバーストカウントをサンプリングすることを宣言しています。

holdTime(1) 0 0から1000サイクル writeのデアサートとaddressおよびdataのデアサート間の時間をtimingUnitsの単位で指定します。これは、書き込みトランザクションにのみ適用されます。
linewrapBursts False True、False 一部のメモリーデバイスは、インクリメント式のバーストではなくラップ式のバーストを実装します。ラップ式のバーストがバースト境界に達すると、アドレスは前のバースト境界にラップバックします。アドレスカウントには下位ビットのみが必要です。例えば、32ビット・インターフェイス全体で32バイトごとにバースト境界がある場合のアドレス0xCへのラップ式バーストでは、次のアドレスに書き込みが行われます。
  • 0xC
  • 0x10
  • 0x14
  • 0x18
  • 0x1C
  • 0x0
  • 0x4
  • 0x8
maximumPendingReadTransactions (1) 1(2) 1から64

スレーブ: このパラメーターは、スレーブでキューに入れることができる保留中の読み出しの最大数です。readdatavalid信号を伴うスレーブの場合、値は0以外になります。

このプロパティーを表すタイミング図と、保留されている複数の読み出しでwaitrequestおよびreaddatavalidを使用する方法についての情報は、可変レイテンシーでのパイプライン読み出し転送を参照してください。

マスター: このプロパティーは、マスターで生成することができる最大の未処理の読み出しトランザクション数です。
注: このパラメーターを0に設定しないでください。後方互換を実現するため、ソフトウェアでは0のパラメーター設定がサポートされます。ただし、その設定は新しいデザインでは使用しないでください。
maximumPendingWriteTransactions 0 1から64

スレーブで受け入れることができる、もしくはマスターで発行することができる保留中のノンポステッド書き込みの最大数です。スレーブは、インターコネクトがこの制限に達するとwaitrequestをアサートするため、マスターでのコマンドの発行が停止します。

デフォルト値の0では、書き込み応答をサポートするマスターにおいて、保留中の書き込みトランザクションは無制限に許可されます。書き込み応答をサポートするスレーブでは、これを0以外の値に設定する必要があります。
minimumResponseLatency 1   readdatavalidまたはwriteresponsevalidをサポートするインターフェイスに対して、読み出しまたは書き込みコマンドとコマンドに対する応答の間の最小サイクル数を指定します。
readLatency(1) 0 0から63 レイテンシーが固定されているAvalon-MMスレーブの読み出しレイテンシーです。固定レイテンシーでの読み出しを使用している場合のタイミング図に関しては、固定レイテンシーでのパイプライン読み出し転送を参照してください。

レイテンシーが固定されているAvalon-MMスレーブでは、このインターフェイス・プロパティーの値を提供する必要があります。可変レイテンシーのAvalon-MMスレーブでは、readdatavalid信号を使用して有効なデータを指定します。

readWaitTime(1) 1 0から1000サイクル waitrequest信号を使用しないインターフェイスで使用します。readWaitTimeは、スレーブが読み出しコマンドを受け入れる前のタイミングをTimingUnitsの単位で示します。タイミングは、スレーブがwaitrequestreadWaitTimeサイクルの間アサートしたようになります。
setupTime(1) 0 0から1000サイクル addressおよびdataのアサートとreadまたはwriteのアサート間の時間をtimingUnitsの単位で指定します。
timingUnits(1) サイクル

サイクル、

ナノ秒

setupTimeholdTimewriteWaitTimereadWaitTimeの単位を指定します。同期デバイスにはサイクルを使用し、非同期デバイスにはナノ秒を使用します。ほとんどのAvalon-MMスレーブデバイスは同期しています。

Avalon-MMスレーブ・インターフェイスからオフチップのデバイスにブリッジされているAvalon-MMコンポーネントは、非同期の場合があります。このオフチップデバイスでは、バスのターンアラウンドのセトリング時間が固定されている場合があります。

waitrequestAllowance 0  

waitrequestがアサートされた後に発行または受け入れることができる転送数を指定します。

waitrequestAllowanceが0の場合、writereadwaitrequest信号は、Avalon-MM信号の役割の表で説明されている既存の動作を維持します。

waitrequestAllowanceが0より大きい場合、writeまたはreadがアサートされるクロックサイクルはすべて、コマンド転送としてカウントされます。waitrequestがアサートされると、waitrequestがアサートされている間は、waitrequestAllowance数までのコマンド転送のみを正当に行うことができます。waitrequestAllowanceの値に到達後は、waitrequestがアサートされている限り、writeおよびreadをデアサートに維持する必要があります。

waitrequestがデアサートされると、waitrequestが再びアサートされるまでは、転送を制限なしでいつでも再開することができます。再アサートされた場合、waitrequestがアサートされている間は、waitrequestAllowance数までの転送を完了させることができます。

writeWaitTime(1) 0 0から1000サイクル waitrequest信号を使用しないインターフェイスにおいて、writeWaitTimeは、スレーブが書き込みを受け入れる前のタイミングをTimingUnitsの単位で指定します。タイミングは、スレーブがwaitrequestwriteWaitTimeサイクルまたはナノ秒の間アサートしたようになります。

writeWaitTimeを使用している場合のタイミング図に関しては、待機状態が固定されている読み出しおよび書き込み転送を参照してください。

インターフェイスの関係についてのプロパティー
associatedClock 該当なし 該当なし このAvalon-MMインターフェイスが同期しているクロック・インターフェイスの名前です。
associatedReset 該当なし 該当なし このAvalon-MMインターフェイス上のロジックをリセットするリセット・インターフェイスの名前です。
bridgesToMaster 0 同じコンポーネント上のAvalon-MMマスター名 Avalon-MMブリッジは、スレーブとマスターで構成されます。また、1バイトまたは複数バイトを要求しているスレーブへのアクセスで、同じバイトがマスターによって要求されるというプロパティーがあります。プラットフォーム・デザイナー・コンポーネント・ライブラリーのAvalon-MMパイプライン・ブリッジは、この機能を実装しています。
注意:
  1. このプロパティーはスレーブデバイスの特性を指定するものですが、マスターでこのプロパティーを宣言し、一致するマスター・インターフェイスとスレーブ・インターフェイス間の直接接続を有効にすることができます。
  2. スレーブ・インターフェイスが許可されているよりも多くの読み出し転送を受け入れた場合、インターコネクトで保留されている読み出しのFIFOがオーバーフローし、予測できない結果が発生する可能性があります。場合によっては、スレーブがreaddataを損失する、もしくはreaddataを正しくないマスター・インターフェイスにルーティングすることがあります。または、システムがロックアップする場合があります。スレーブ・インターフェイスでは、waitrequestをアサートし、このオーバーフローを防ぐ必要があります。