Avalon® インターフェイスの仕様書

ID 683091
日付 12/21/2020
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ドキュメント目次

5.1. 用語と概念

Avalon-STインターフェイス・プロトコルでは、次の用語と概念を定義しています。
  • Avalon® ストリーミング・システム - Avalon® ストリーミング・システムには1つ以上のAvalon-ST接続が含まれており、ソース・インターフェイスからシンク・インターフェイスにデータを転送します。上に示されているシステムは、システムの入力から出力にデータを転送するAvalon-STインターフェイスで構成されています。Avalon-MMのコントロールおよびステータスレジスター・インターフェイスでは、ソフトウェア制御を提供します。
  • Avalon® ストリーミング・コンポーネント - Avalon-STインターフェイスを使用する代表的なシステムでは、コンポーネントと呼ばれる複数の機能モジュールを組み合わせています。システム設計者は、コンポーネントをコンフィグレーションし、それらを相互に接続することでシステムを実装します。
  • ソース・インターフェイスとシンク・インターフェイスの接続 - 2つのコンポーネントが接続すると、データはソース・インターフェイスからシンク・インターフェイスに移動します。 Avalon® インターフェイスの仕様書では、ソース・インターフェイスからシンク・インターフェイスへの組み合わせを接続と呼びます。
  • バックプレッシャー - バックプレッシャーを使用することにより、シンクでは、ソースにデータの送信を停止するように通知することができます。バックプレッシャーのサポートはオプションです。シンクでは、バックプレッシャーを使用してデータのフローを停止します。停止理由は次のとおりです。
    • シンクのFIFOがフルである
    • 出力インターフェイスで輻輳が発生している
  • 転送とReadyサイクル - 転送では、ソース・インターフェイスからシンク・インターフェイスへのデータと制御の伝播が発生します。データ・インターフェイスにおいて、Readyサイクルは、シンクが転送を受け入れることができるサイクルです。
  • シンボル - シンボルは、データの最小単位です。ほとんどのパケット・インターフェイスでは、シンボルはバイトです。1つもしくは複数のシンボルが、1つのサイクルで転送されるデータの単一ユニットを構成します。
  • チャネル - チャネルは、物理的または論理的なパスまたはリンクであり、これを介して2つのポート間で情報が受け渡されます。
  • ビート - ビートは、ソース・インターフェイスとシンク・インターフェイス間の単一サイクルの転送で、1つまたは複数のシンボルで構成されます。
  • パケット - パケットは、ソースが同時に送信するデータ信号と制御信号の集合体です。パケットには、ヘッダーを含めることができます。これは、ルーターや他のネットワーク・デバイスがパケットを正しい宛先に送信するのに役立ちます。パケットの形式は、この仕様ではなく、アプリケーションで定義されます。Avalon-STのパケットは、長さを変更することが可能であり、接続全体でインターリーブすることができます。Avalon-STインターフェイスでは、パケットの使用はオプションです。