Avalon® インターフェイスの仕様書

ID 683091
日付 12/21/2020
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ドキュメント目次

3.5.2. waitrequestAllowanceプロパティーを使用する転送

waitrequestAllowanceプロパティーは、waitrequest信号がアサートされた後にAvalon-MMマスターで発行することができる転送数、もしくは Avalon® -MMスレーブで受け入れる必要がある転送数を指定します。waitrequestAllowanceは、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェア17.1のリリースから利用することができます。

waitrequestAllowanceのデフォルト値の0は、一般的な読み出しおよび書き込み転送で説明されている動作に対応します。この場合、waitrequestがアサートされると、現在の転送の発行または受け入れが停止します。

waitrequestAllowanceの値が0より大きいAvalon-MMスレーブは通常、内部バッファーがフルになるまでに受け入れることができるエントリーがwaitrequestAllowanceの数になると、waitrequestをアサートします。waitrequestAllowanceが0より大きいAvalon-MMマスターには、転送を停止するまでにwaitrequestAllowanceの数のサイクルがあります。これにより、マスターロジックでより多くのパイプライン化が可能になります。マスターは、waitrequestallowance数のサイクルが経過すると、readまたはwrite信号をデアサートする必要があります。

0より大きいwaitrequestAllowanceの値では、高速なデザインがサポートされます。高速なデザインでは、直接的なバックプレッシャーによって最大動作周波数 (FMAX) が低下する場合があります。多くの場合は、制御パスの組み合わせロジックが原因です。Avalon-MMスレーブでは、waitrequestAllowanceの値に対して正当な転送タイミングをすべてサポートする必要があります。例えば、waitrequestAllowance = 2のスレーブでは、以下の例に示されているマスターの転送波形の受け入れが可能でなければなりません。