Agilex™ 7汎用I/Oユーザーガイド: FシリーズおよびIシリーズ

ID 683780
日付 10/07/2024
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ドキュメント目次

6.2.6. OCT Intel® FPGA IPのアーキテクチャー

図 50.  OCT IPのトップレベル図次の図は、OCT IPのトップレベル図を示しています。
表 62.   OCT IPのコンポーネント
コンポーネント 詳細
RZQピン

GPIOバンクには、RZQピンが2つあります。RZQピンでは、ピンが配置されているI/Oバンクと同じVCCIO電源を共有します。

RZQピンは兼用ピンです。

  • ピンがOCTブロックに接続されていない場合は、通常のI/Oピンとして使用できます。
  • OCTにRZQピンを使用する場合、このピンを外部リファレンス抵抗に接続し、必要なインピーダンスを実装するキャリブレーション・コードを計算します。RZQピンでは、外部240Ω抵抗 (±1% の精度) を介してOCTブロックをグランドに接続します。
OCTブロック

OCTブロックでは、キャリブレーション・コードワードを生成し、I/Oバッファーブロックに送信します。

  • GPIOバンクには、OCTブロックが2つあります。OCTブロックでは、I/Oを終端するキャリブレーション・コードを生成します。
  • キャリブレーション時にOCTは、外部抵抗で見られるインピーダンスと rzqin ポートを介して一致します。その後、OCTブロックではキャリブレーション・コードワードを生成し、ser_data ポートを介してI/Oバッファーに送信します。

OCT Intel FPGA IPパワーアップ・モードのインターフェイス

パワーアップ・モードにおけるOCT IPには、主に2つのインターフェイスがあります。
  • 1つの入力インターフェイス。FPGA RZQパッドをOCTブロックに接続します。
  • 1つの出力インターフェイス。I/Oバッファーに接続します。
図 51.  OCTのインターフェイス

OCT Intel FPGA IPユーザーモードのOCT

フィッターはユーザーモードのOCTを推論しません。ユーザーモードのキャリブレーションでOCTブロックを使用するには、OCT IPを生成する必要があります。このIPでは、calibration_request 信号と ack_recal 信号を使用して、コアとの間でキャリブレーション要求を送受信します。

FPGAコアにより、OCT IPに対してキャリブレーション要求を開始します。これには、calibration_request 信号を少なくとも2µsの間Highにアサートします。OCT IPは ack_recal 信号をコアにアサートすることで、IPで要求を受信したことを示します。

OCT IPは、ユーザーモードではGPIO IPとともにのみ使用できます。GPIO IPからの terminationcontrol 信号をOCT IPの ser_data 信号に接続します。これには、RTL接続またはTERMINATION_CONTROL_BLOCK .qsf 割り当てを使用します。

図 52.  OCT Intel® FPGA IPのユーザーモードにおける接続
注: 単一のOCT IPで、最大12個のOCTブロックを制御できます。