Agilex™ 7汎用I/Oユーザーガイド: FシリーズおよびIシリーズ

ID 683780
日付 10/07/2024
Public
ドキュメント目次

2.6. GPIOのシミュレーション

アルテラでは、FシリーズおよびIシリーズのデバイスに向けて数種類のシミュレーション・モデルを提供しています。

次に示すシミュレーション・モデルが提供されています。

  • Synopsys* HSPICE* モデル
  • IBISモデル
  • IBIS AMIモデル
表 20.  シミュレーション・モデルの説明
モデル サポートされるI/Oの種類 詳細
HSPICE* GPIO
  • 実際のトランジスター・レベルのデザインをシミュレーションすることで、正確な電気的シミュレーションを行います。
  • 構文では、I/Oバッファー、ボードのコンポーネントと接続、および特定のシミュレーション・パラメーターを記述します。
  • モデルには、暗号化されたトランジスターおよびロジックセル・ライブラリー・モデル、シングルエンドおよび差動I/Oに向けた出力バッファー回路モデル、シングルエンドおよび差動I/Oに向けたサンプルSPICEデッキが含まれています。
  • このモデルでは、IBISモデルに比べてシミュレーション時間が長くなります。
IBIS GPIO
  • これは、 HSPICE* シミュレーションから取得するI/Vカーブデータに基づくI/Oバッファーの動作モデルです。
  • プリエンファシス機能は、IBISシミュレーション・モデルが使用可能な例です。
  • このモデルでは、 HSPICE* と比べてシミュレーション時間が短くなります。
  • このシミュレーション・モデルは HSPICE* モデルに比べて複雑さが少なく、多くのシミュレーション・ツールでサポートされています。
IBIS AMI トランシーバーI/O
  • IBIS AMI (Algorithmic Modeling Interface) はIBIS 5.0仕様の一部です。対応する高速トランスミッターおよびレシーバーモデルは、IBISシミュレーションをサポートするツールで実行可能ファイルとして提供されます。
  • これは高速リンク・シミュレーションの業界標準モデル手法で、マルチギガビットのシリアル・リンク・チャネルに適用されます。
  • このシミュレーション・モデルにより、数百万ビットを数分でシミュレーションし、クロストークとジッターの解析、データパターンの依存関係の検出、イコライゼーションやCDRなどの複雑なブロックのモデル化が可能になります。