Stratix 10 GX / SX デバイスの概要

ID 683729
日付 10/30/2017
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ドキュメント目次

1.12. 外部メモリーおよび汎用 I/O

インテル® Stratix® 10デバイスは最大 2666 Mbps で動作する最大 72 ビット幅の DDR4 メモリー・インターフェイスを備えた大幅な外部メモリー帯域幅を提供します。

この帯域幅は、強化された高性能メモリー・コントローラーの設計の容易さ、低消費電力、およびリソース効率とともに提供されます。外部メモリー・インターフェイスは、ハードまたはソフト・メモリー・コントローラーを使用する場合、最大幅 144 ビットでコンフィグレーションが可能です。

図 8. ハードメモリー・コントローラー

各 I/O バンクには、48 個の汎用 I/O とパフォーマンスの異なる多くのメモリー・タイプをサポートできる高効率のメモリー・コントローラーが含まれています。ハードメモリー・コントローラーはユーザーロジック内で実装するソフト・コントローラーによってバイパスまたは置き換えが可能です。各 I/O には、次のような重要なメモリー・インターフェイス機能が実行可能なハード化されたダブル・データレート (DDR) リード / ライト・パス (PHY) を備えています。

  • リード / ライト・レベリング
  • レイテンシーを低減し、マージンを改善する FIFO バッファリング
  • タイミング・キャリブレーション
  • On-chip 終端

タイミング・キャリブレーションは、インテルのNios® II テクノロジーに基づくハード・マイクロコントローラーを含めることで補助されますが、特に複数のメモリー・インターフェイスがあるキャリブレーションの制御に適しています。このタイミング・キャリブレーションにより、 インテル® Stratix® 10デバイスは インテル® Stratix® 10デバイス自体あるいは外部メモリーデバイス内でのプロセス、電圧、温度といったあらゆる変化を補償することができます。アドバンスト・キャリブレーション・アルゴリズムは、すべての動作条件わたって最大の帯域幅と堅牢なタイミングマージンを確実にします。

表 10.  外部メモリー・インターフェイスのパフォーマンスこの表のスピードは 1 ランクの場合です。

インターフェイス

コントローラー・タイプ

性能

DDR4

ハード

2666 Mbps

DDR3

ハード

2133 Mbps

QDR II+ / II+ Xtreme

ソフト

550 MTps

RLDRAM III

ソフト

2400 Mbps

RLDRAM II

ソフト

533 Mbps

パラレル・メモリー・インターフェイスに加えて、 インテル® Stratix® 10デバイスは、ハイブリッド・メモリー・キューブ (HMC) のようなシリアル・メモリー・テクノロジーをサポートしています。HMC は インテル® Stratix® 10の高速シリアル・トランシーバーでサポートされており、トランシーバーは最大 4 つの HMC リンクと接続し、各リンクは最大 15 Gbps のデータレート (HMC 短距離仕様 ) で動作します。

インテル® Stratix® 10 デバイスは、広範囲のシングルエンドおよび差動 I/O インターフェイスがサポート可能な汎用 I/O も備えています。最大 1.6 Gbps の LVDS レートがサポートされ、各ピンのペアは差動ドライバーと差動入力バッファーの両方を備えています。これにより、各 LVDS ペアでの方向の設定が可能です。