Stratix 10 GX / SX デバイスの概要

ID 683729
日付 10/30/2017
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ドキュメント目次

1.23. パーシャル・リコンフィグレーションとダイナミック・リコンフィグレーション

パーシャル・リコンフィグレーションは、FPGA の他の部分が動作中であっても FPGA の一部をリコンフィグレーションできます。 この機能は、サービスを中断せずに機能の更新や調整が行えるため、起動時間がクリティカルなシステムでは必要不可欠です。

コストおよび消費電力の削減に加えて、パーシャル・リコンフィグレーションは同時に動作しない機能を FPGA に配置する必要性を排除することで、実質的なロジック集積度を向上させます。代わりに、これらの機能は外部メモリーに格納され、必要に応じてロードされます。これにより、単一 FPGA 上で複数のアプリケーションが可能となるため、必要な FPGA サイズが減り、ボードスペースを節約して消費電力を削減します。 パーシャル・リコンフィグレーションのプロセスは、 インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェアの実証されたインクリメンタル・コンパイル・デザインフロー上に構築されます。

インテル® Stratix® 10デバイスのダイナミック・リコンフィグレーションは、隣接するトランシーバー・チャネル上のデータ転送を維持しながら、トランシーバーのデータレート、プロトコル、およびアナログ設定をチャネルごとに動的に変更できます。ダイナミック・リコンフィグレーションは、オンザフライのマルチプロトコルまたはマルチレートのサポートを必要とするアプリケーションに最適です。トランシーバー内の PMA ブロックと PCS ブロックの両方を、この手法を使用して再構成することができます。トランシーバーのダイナミック・リコンフィグレーションは、コアとトランシーバーの両方を同時にパーシャル・リコンフィグレーションできるように FPGA のパーシャル・リコンフィグレーションと組み合わせて使用できます。