Stratix 10 GX / SX デバイスの概要

ID 683729
日付 10/30/2017
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ドキュメント目次

1.25. SEU ( シングル・イベント・アップセット ) エラー検出と訂正

インテル® Stratix® 10 FPGA および SoC は堅牢な SEU エラー検出ならびに訂正回路を提供します。検出と訂正の回路には、コンフィグレーション RAM (CRAM) プログラミング・ビットとユーザーメモリーの保護が含まれています。CRAM は連続的に動作する CRC エラー検出回路で保護されており、1 つまたは 2 ビット・エラーを自動的に訂正し、それを上回る複数のビットエラーを検出する統合された ECC が装備されています。CRAM は、連続的に動作するパリティーチェッカー回路で保護されています。

CRAM アレイの物理的なレイアウトは、大部分の MBU (multi-bit upset) が内蔵の CRAM ECC 回路によって自動的に訂正される個別の 1 ビットまたは 2 ビット・エラーとして発生するように最適化されています。CRAM 保護に加えて、ユーザーメモリーもエラー検出と訂正のために内蔵の ECC 回路を含み、レイアウトが最適化されています。

SEU エラー検出ならびに訂正のハードウェアはソフト IP および インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェアの両方でサポートされており、完全な SEU 緩和ソリューションを提供します。完全なソリューションのコンポーネントは次のとおりです。

  • CRAM およびユーザー M20K メモリー・ブロックでのハードエラー検出と訂正
  • SEU の発生を最小に抑える最適化された物理メモリーレイアウト
  • CRAM が使用ビットあるいは未使用ビットに影響するかどうかをレポートするセンシティビティー・プロセッシング・ソフト IP コア
  • 試用目的で CRAM ビットの状態を変更する インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェアのサポートを備えたフォールト・インジェクションIP コア
  • インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェアの階層的タグ付け
  • SDM ( セキュア・デバイス・マネージャー ) およびクリティカル・オンチップ・ステート・マシンで使用される TMR ( トリプルモード冗長 )

上のリストにある SEU の緩和機能に加えて、 インテル® Stratix® 10 デバイスで使用されるインテル 14 nm トライゲート・プロセス・テクノロジーは、従来のプレーナー・トランジスターより SEU の影響が少ない FinFET トランジスターに基づいています。