MAX 10 エンベデッド・メモリー・ユーザーガイド

ID 683431
日付 2/21/2017
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ドキュメント目次

9.1. MAX® 10デバイスのFIFO IPコア信号

表 29.  FIFO IPコア入力信号
信号 必須 説明
clock あり ポジティブ・エッジ・トリガ・クロック。
wrclk あり ポジティブ・エッジ・トリガ・クロック。以下のポートを同期化します。
  • data
  • wrreq
  • wrfull
  • wrempty
  • wrusedw
rdclk あり ポジティブ・エッジ・トリガ・クロック。以下のポートを同期化します。
  • q
  • rdreq
  • rdfull
  • rdempty
  • rdusedw
data あり wrreq信号がアサートされるとき、FIFO IPコアに書き込まれるデータを保持します。

FIFO IPコアを手動でインスタンス化する場合、ポート幅がHow wide should the FIFO be?パラメーターと等しいものであることを確認してください。

wrreq あり 書き込み動作を要求するには、この信号をアサートします。

以下の条件が満たされていることを確認してください。

  • full(SCFIFOモードのFIFO IP コア)またはwrfull(DCFIFOモードのFIFO IP コア)ポートが High のとき、wrreq信号をアサートしない。FIFO IP コアがフルのとき、自動的にwrreq信号をディスエーブルできるようオーバーフロー保護回路をイネーブルするか、Disable overflow checking. Writing to a full FIFO will corrupt contentsパラメーターをオンにします。
  • The wrreq信号は、fullまたはwrfull信号に基づいて機能タイミング要件を満たす必要があります。
  • aclr信号がディアサートしている間wrreq信号をアサートしない。wrreqポートが High に設定されている場合、この要件に違反すると、aclr信号の立ち下りエッジとwriteクロックの立ち上がりエッジの間で競合状態を引き起こします。
rdreq あり 読み出し動作を要求するには、この信号をアサートします。rdreq信号は通常の同期FIFOモードと show-ahead モード同期 FIFO モードでは異なる機能を果たします。

以下の条件が満たされていることを確認してください。

  • empty(SCFIFOモードのFIFO IPコア)またはrdempty(DCFIFOモードの FIFO IPコア)ポートが High のとき、rdreq信号をアサートしない。FIFO IPコアが空のとき、自動的にrdreq信号をディスエーブルできるようアンダーフロー保護回路をイネーブルするか、Disable underflow checking. Reading from an empty FIFO will corrupt contentsパラメーターをオンにします。

rdreq信号は、emptyまたはrdempty信号に基づいて機能タイミング要件を満たす必要があります。

sclr なし すべての出力ステータスポートをクリアするには、この信号をアサートします。ただし、q出力への影響は異なる FIFO コンフィグレーションで相違する場合があります。アクティブのままにしておく必要があるaclr信号のクロックサイクルの最小数に制限はありません。
aclr なし
表 30.  FIFO IPコア出力信号
信号 必須 説明
q   読み出し要求動作から読み取られるデータを示します。SCFIFOおよびDCFIFOモードでは、qポートの幅はdataポートの幅と等しいものである必要があります。IP を手動でインスタンス化する場合、ポート幅がHow wide should the FIFO be?パラメーターと等しいことを確認してください。DCFIFO_MIXED_WIDTHSモードでは、qポートの幅はdataポートの幅と異なるものでも構いません。IP を手動でインスタンス化する場合、qポートの幅がUse a different output widthパラメーターと等しいことを確認してください。IP は幅の広い書き込みポートと幅の狭い読み出しポート、および幅の狭い書き込みポートと幅の広い読み出しポートをサポートします。ただし、幅の比はRAMブロックのタイプによって制限され、一般的には 2 の累乗です。
full なし アサートされる場合、FIFO IP コアはフルとみなされます。FIFO IP コアがフルのとき、書き込み要求動作を実行しないでください。一般的に 信号はwrfull信号の遅延バージョンです。ただし、rdfull信号はwrfull信号の派生バージョンとしてではなく、組み合わせ出力として機能します。そのため、ターゲットデバイスとは関係なく、常にwrfullポートを参照して有効な書き込み要求動作が実行できるかどうかを確認する必要があります。
wrfull
rdfull
empty なし アサートされる場合、FIFO IP コアは空とみなされます。FIFO IP コアが空のとき、読み出し要求動作を実行しないでください。一般的にwrempty信号はrdempty信号の遅延バージョンです。ただし、wrempty信号はrdempty信号の派生バージョンとしてではなく、組み合わせ出力として機能します。そのため、ターゲットデバイスとは関係なく、常にrdemptyポートを参照して有効な読み出し要求動作が実行できるかどうかを確認する必要があります。
wrempty
rdempty
almost_full なし usedw信号がAlmost fullパラメーターと等しいか、それを超える場合にアサートされます。full信号の早期通知として使用されます。
almost_empty なし usedw信号がAlmost emptyパラメーターを下回る場合にアサートされます。empty信号の早期通知として使用されます。
usedw なし FIFOに格納されたワード数を示します。SCFIFOまたはDCFIFOモードでは、FIFO IP コアを手動でインスタンス化する場合、ポート幅がusedw[]パラメーターと等しいことを確認してください。DCFIFO_MIXED_WIDTHモードでは、wrusedwポートおよびrdusedwポートの幅はそれぞれ、usedw[]およびUse a different output widthパラメーターと等しいものである必要があります。
wrusedw
rdusedw