MAX 10 エンベデッド・メモリー・ユーザーガイド

ID 683431
日付 2/21/2017
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ドキュメント目次

2.2.1. サポートされるメモリーの動作モード

表 2.  M9Kエンベデッド・メモリー・ブロックでサポートされるメモリー動作モード
メモリーの動作モード 関連する IP コア 説明
シングルポートRAM RAM: 1-PORT IP コア

シングルポート・モードは、単一アドレスからの非同時の読み出しおよび書き込み動作をサポートします。

書き込み動作中は、読み取りイネーブル・ポートを使用してRAMの出力ポートの動作を制御します。

  • 新しく書き込まれているデータ、あるいはそのアドレスの古いデータのいずれかを表示するには、書き込み動作中に読み取りイネーブルをアクティブにします。
  • 直近のアクティブ読み取りイネーブル中に保持していた以前の値を継続して保持するには、読み取りイネーブル・ポートがディアサートされた状態で書き込み動作を実行します。
シンプル・デュアルポートRAM RAM: 2-PORT IP コア

書き込み動作がポートAで起こり、読み取り動作がポートBで起こる異なる位置に、読み取り動作と書き込み動作を同時に実行することができます。

トゥルー・デュアルポートRAM RAM: 2-PORT IP コア

2 つのポート動作の任意の組み合わせが実行できます。

  • 2 つの読み取り、2 つの書き込み、または、
  • 2 つの異なるクロック周波数での1つの読み取りと1つの書き込み
シングルポートROM ROM: 1-PORT IP コア 読み取り動作には1つのアドレスポート のみが使用可能です。

メモリーブロックをROMとして使用することができます。

  • .mif または .hexファイルを使用して、メモリーブロックのROM内容を初期化します。
  • ROMのアドレスラインはレジスターされます。
  • 出力はレジスターすることも、しないことも可能です。
  • ROMの読み出し動作は、シングルポートRAMコンフィグレーションにおける読み出し動作と同じです。
デュアルポートROM ROM: 2-PORT IP コア

デュアルポートROMは、シングルポートROMとほぼ同じ機能ポートを有します。この 2 つの相違点は、デュアルポートROMは読み出し動作のための追加のアドレスポートを有することです。

メモリーブロックをROMとして使用することができます。

  • .mifまたは.hexファイルを使用して、メモリーブロックのROM内容を初期化します。
  • ROMのアドレスラインはレジスターされます。
  • 出力はレジスターすることも、しないことも可能です。
  • ROMの読み出し動作は、シングルポートRAMコンフィグレーションにおける読み出し動作と同じです。
シフトレジスター シフトレジスター(RAMベース)IP コア

メモリーブロックをシフト・レジスター・ブロックとして使用して、ロジックセルとルーティンリソースを節約することができます。

入力データ幅(w)、タップの長さ(m)、およびタップの数(n)によってシフトレジスターの容量(w × m × n)を決定します。

より大きなシフトレジスターを実装するためにメモリーブロックをカスケード接続することができます。

FIFO FIFO IP コア

メモリーブロックを FIFO バッファーとして使用することができます。

  • シングルクロック FIFO(SCFIFO)モードおよびデュアルクロック FIFO(DCFIFO)モードで FIFO IP コアを使用して、デザインにシングルおよびデュアルクロック FIFO バッファーを実装します。
  • クロックドメイン間でデータを転送しているときは、デュアルクロック FIFO バッファーを使用します。
  • M9Kメモリーブロックは、空の FIFOバッファーからの同時の読み出しおよび書き込みをサポートしません。
メモリーベース・マルチプライヤー ALTMEMMULT IP コア メモリーブロックをメモリーベースのマルチプライヤーとして使用することができます。