MAX 10の汎用I/Oのユーザーガイド

ID 683751
日付 2/21/2017
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ドキュメント目次

3.9. ガイドライン: MAX® 10 E144パッケージのクロックおよびデータ入力信号

MAX® 10 E144鉛フレーム・パッケージに、強い誘導結合が生じます。アグレッサ・ピンが入力ピンに近接して強いドライブ強度でトグルした場合に、入力ピンでグリッジが生じます。

PLLクロック入力ピン

PLLクロック入力ピンは、SSNジッタに対してセンシティブです。PLLがロックを失うことを回避するために、PLLクロック入力ピンのすぐ左側または右側で出力ピンを使用しないようにします。

データ入力ピン

以下の条件化で、入力読み出し信号障害をまねく、データ入力ピン上の潜在的なグリッジが生じることがあります。
  • データ入力ピンに直接的に近接する出力ピンが、LVTTLやLVCMOSといった終端のないI/O規格に8 mA以上のドライブ強度で割り当てられている
  • データ入力ピンに直接的に近接する出力ピンが、SSTLのような終端のあるI/O規格に8 mA以上のドライブ強度で割り当てられている

データ入力ピン上のジッタを軽減するために、Intelは、以下のガイドラインを推奨します。

  • 直接的に近接する終端のない差動I/O規格の出力ピンのドライブ強度を以下のように下げる
    • 4 mA以下 — 2.5 V、3.0 V、3.3 Vの終端のないI/O規格
    • 6 mA以下 — 1.2 V、1.5 V、1.8 Vの終端のないI/O規格
  • 終端のないI/O規格では、データ入力ピンのすぐ左側または右側のピンをトグルしない信号に割り当てる
  • 終端のあるI/O規格では、データ入力ピンのすぐ左側または右側のピン1本のみを、そのピンのスルー・レート設定を「0」(低速スルー・レート)にセットする場合に限りトグルする信号として使用できる。それ以外の場合には、データ入力ピンのすぐ左側または右側のピンをトグルしない信号に割り当てる
  • 終端のないI/O規格のデータ入力ピンをシュミット・トリガ入力バッファに変えてノイズ耐性を改善する。データ入力ピンにシュミット・トリガ入力バッファを使用する場合、直接的に近接する出力ピンを終端のないI/O規格で最大8 mAのドライブ強度で使用できる