インテル® Agilex™ エンベデッド・メモリー・ユーザーガイド

ID 683241
日付 4/25/2022
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ドキュメント目次

2.4. メモリーブロックの誤り訂正コード (ECC) のサポート

ECCは、メモリーの出力でデータエラーの検出と訂正を行います。

M20KブロックとeSRAMブロックでのみECCの機能をサポートしています。

ECCの機能を使用する場合は、次の機能を使用することができません。

  • バイト・イネーブル
  • コヒーレント読み出し
  • 混合データ幅

M20Kブロック

M20Kブロックの場合、ECCは、シングルエラーの訂正、ダブル隣接エラーの訂正、トリプル隣接エラーの訂正を32ビット・ワードで実行します。ただし、ECCでは、隣接しない2ビット以上のエラーの検出または訂正を保証することができません。

M20Kブロックには、×32幅のシンプル・デュアルポート・モードの場合のECCに対するサポートが組み込まれています。

  • ECCの機能を使用すると、M20Kは、ECCを使用しないシンプル・デュアルポート・モードに比べて動作が遅くなります。ただし、出力デコーダーの前にオプションのECCパイプライン・レジスターを有効にすることで、1サイクルのレイテンシーが追加される代わりに、パイプラインを使用しないECCモードと比べて、より高い性能を実現することができます。
  • e信号 (エラー) とue信号 (訂正不可能なエラー) の2つのECCステータスフラグ信号は、M20KのECCのステータスを示します。ステータスフラグは、メモリーブロックからの通常の出力の一部です。

eSRAMブロック

eSRAMブロックの場合、ECCは、シングルエラーの訂正とダブルエラーの検出を64ビット・ワードで実行します。

eSRAMブロックには、×64幅のシンプル・デュアルポート・モードの場合のECCに対するサポートが組み込まれています。
  • p{0..3}_eccflags[1]信号 (エラー訂正済み) と p{0..3}_eccflags[0]信号 (エラー検出あり) の2つのECCステータスフラグ信号は、eSRAMのECCのステータスを示します。