インテルのみ表示可能 — GUID: sgd1553822432851
Ixiasoft
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2.10. トゥルー・デュアルポートのデュアルクロック・エミュレーター
この機能は、次の条件でのみサポートされます。
- 2つの読み出し/書き込みポートの動作モード
- AポートとBポートのクロックモードのクロックをカスタマイズする場合
TDPデュアルクロック・エミュレーターは、2つのDCFIFOと1つのRAMブロックで構成されています。DCFIFOは、制御信号のクロック・ドメイン・クロッシング (CDC) に対処します。また、RAMブロックで処理される前後のデータストレージ用の一時バッファーになります。
異なるクロック周波数によって非決定的なレイテンシーが発生するため、valid信号を導入し、出力データが有効であるかを識別します。valid信号がアサートされている場合は、正しい出力データに従う必要があることを示しています。valid信号がデアサートされている場合は、出力データを破棄します。
ポートAへのクロック接続は低速クロック (クロックA) にする必要があり、ポートBへのクロック接続は高速クロック (クロックB) にする必要があります。クロックBをクロックAで割ったクロック周波数比は、7以上になる必要があります。
DCFIFOの深さは、デュアルポートRAM IPで設定されているRAMの深さに従います。DCFIFOの深さは、RAM IPのパラメーター・エディターでHDLを生成後、デザインファイルを介して手動で変更することができます。DCFIFOの深さは、クロックBをクロックAで割ったクロック周波数比よりも大きくする必要があります。これにより、エミュレートされたTDPのデュアルクロック・モードが正しく動作することを保証します。例えば、クロックB周波数/クロックA周波数の比が10の場合は、最小のDCFIFO深度が16 (2^4) 以上であることを確認します。
TDPのデュアルクロック・エミュレーターの機能を使用すると、ポートAとポートBでは異なるレイテンシーが発生します。ポートAのレイテンシーは、2つのクロック周波数の差が大きくなるにつれて小さくなります。最小レイテンシーは5クロックサイクルです。ポートBのレイテンシーは2クロックサイクルに固定されています。このコンフィグレーションで出力レジスターは常に有効になっています。
次の図は、TDPのデュアルクロック・エミュレーターの機能のタイミングを表しています。