インテル® Agilex™ エンベデッド・メモリー・ユーザーガイド

ID 683241
日付 4/25/2022
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ドキュメント目次

4.1.8. RAMおよびROMのインターフェイス信号

表 29.   インテル® Agilex™ のRAM/ROM IPのインターフェイス信号
信号 入力/出力 要/不要 説明
data_a 入力 任意 メモリーのポートAへのデータ入力です。

data_aポートは、RAMのすべての動作モードで必要です。

  • SINGLE_PORT
  • DUAL_PORT
  • BIDIR_DUAL_PORT
  • QUAD_PORT
address_a 入力 メモリーのポートAへのアドレス入力です。

address_a信号は、すべての動作モードで必要です。

address2_a 入力

(シンプル・クアッドポートの場合)

メモリーのポートAへの読み出しアドレス入力です。

address2_a信号は、operation_modeパラメーターがQUAD_PORTに設定されている場合に必要です。

wren_a 入力 任意 address_aポートの書き込みイネーブル入力です。

wren_a信号は、RAMのすべての動作モードで必要です。

  • SINGLE_PORT
  • DUAL_PORT
  • BIDIR_DUAL_PORT
  • QUAD_PORT
rden_a 入力 任意 address_aポートの読み出しイネーブル入力です。rden_a信号は、選択しているメモリーモードとメモリーブロックに応じてサポートされます。
byteena_a 入力 任意

data_aポートをマスクするバイト・イネーブル入力です。これにより、データの特定のバイト、ニブル、またはビットのみが書き込まれます。byteena_aポートは次の条件ではサポートされません。

  • implement_in_lesパラメーターがONに設定されている場合
  • operation_modeパラメーターがROMに設定されている場合
addressstall_a 入力 任意 アドレス・クロック・イネーブル入力です。addressstall_aポートがHighの場合に、address_aポートの以前のアドレスを保持します。
q_a 出力 メモリーのポートAからのデータ出力です。

q_aポートは、operation_modeパラメーターが次のいずれかの値に設定されている場合に必要です。

  • SINGLE_PORT
  • BIDIR_DUAL_PORT
  • QUAD_PORT
  • ROM
q_aポートの幅は、data_aポートの幅と等しくする必要があります。
data_b 入力 任意 メモリーのポートBへのデータ入力です。

data_bポートは、operation_modeパラメーターがBIDIR_DUAL_PORT およびQUAD_PORT に設定されている場合に必要です。

address_b 入力 任意 メモリーのポートBへのアドレス入力です。

address_bポートは、operation_modeパラメーターが次の値に設定されている場合に必要です。

  • DUAL_PORT
  • BIDIR_DUAL_PORT
  • QUAD_PORT
address2_b 入力

(シンプル・クアッドポートの場合)

メモリーのポートBへの読み出しアドレス入力です。

address2_bは、operation_modeパラメーターがQUAD_PORTに設定されている場合に必要です。

wren_b 入力 address_bポートの書き込みイネーブル入力です。

wren_bポートは、operation_modeBIDIR_DUAL_PORT およびQUAD_PORT に設定されている場合に必要です。

rden_b 入力 任意 address_bポートの読み出しイネーブル入力です。rden_bポートは、選択しているメモリーモードとメモリーブロックに応じてサポートされます。
byteena_b 入力 任意 data_bポートをマスクするバイト・イネーブル入力です。これにより、データの特定のバイト、ニブル、およびビットのみが書き込まれます。

byteena_bポートは次の条件ではサポートされません。

  • implement_in_lesパラメーターがONに設定されている場合
  • operation_modeパラメーターがSINGLE_PORTDUAL_PORT、またはROMに設定されている場合
q_b 出力 メモリーのポートBからのデータ出力です。q_bポートは、operation_modeが次の値に設定されている場合に必要です。
  • DUAL_PORT
  • BIDIR_DUAL_PORT
  • QUAD_PORT

q_bポートの幅は、data_bポートの幅と等しくする必要があります。

clock0 入力 以下に、clock0ポートに接続する必要があるメモリークロック、および異なるクロックモードにおけるポートの同期について説明します。
  • シングルクロック: お使いの単一のソースクロックをclock0ポートに接続します。レジスターされるポートはすべて、同じソースクロックによって同期します。
  • 読み出し/書き込み: お使いの読み出しクロックをclock0ポートに接続します。書き込み動作に関連してレジスターされるポート (data_aポート、address_aポート、wren_aポート、byteena_aポートなど) はすべて、書き込みクロックによって同期します。
  • 入力出力: お使いの入力クロックをclock0ポートに接続します。レジスターされる入力ポートはすべて、入力クロックによって同期します。
  • 独立しているクロック: お使いのポートAのクロックをclock0ポートに接続します。ポートAのレジスターされる入力ポートおよび出力ポートはすべて、ポートAのクロックによって同期します。
clock1 入力 任意 以下に、clock1ポートに接続する必要があるメモリークロック、および異なるクロックモードにおけるポートの同期について説明します。
  • シングルクロック: 該当しません。レジスターされるポートはすべて、clock0ポートによって同期します。
  • 読み出し/書き込み: 読み出しクロックをclock1ポートに接続します。読み出し動作に関連してレジスターされるポート (address_bポート、rden_bポートなど) はすべて、読み出しクロックによって同期します。
  • 入力出力: 出力クロックをclock1ポートに接続します。レジスターされる出力ポートはすべて、出力クロックによって同期します。
  • 独立しているクロック: お使いのポートBのクロックをclock1ポートに接続します。ポートBのレジスターされる入力ポートおよび出力ポートはすべて、ポートBのクロックによって同期します。
clocken0 入力 任意 clock0ポートのクロックイネーブル入力です。
clocken1 入力 任意 clock1ポートのクロックイネーブル入力です。
eccstatus 出力 任意 ビット幅のエラー訂正ステータスポートです。メモリーから読み出されたデータに、訂正ありのシングルビット・エラーまたは訂正なしの致命的なエラーが発生している、もしくはエラービットが発生していないことを示します。

eccstatusポートは、次の条件がすべて満たされる場合にサポートされます。

  • operation_modeパラメーターがDUAL_PORTに設定されている
  • ram_block_typeパラメーターがM20Kに設定されている
  • width_aおよびwidth_bパラメーターが同じ値になっている
  • バイト・イネーブルが使用されていない
eccencbypass 入力 任意 アクティブな場合、このポートは、eccencparityポートを介したユーザーによるパリティー・フリップ・ビットの挿入を可能にします。非アクティブな場合は、パリティー・フリップ・ビットは内部のeccエンコーダーを使用して生成されます。このポートは、enable_ecc_encoder_bypassが「TRUE」に設定されている場合にのみ使用することができます。
eccencparity 入力 任意 eccencbypassがアクティブな場合、ユーザーは、8ビットのパリティーフリップをeccencparityポートを介して挿入することができます。このポートは、enable_ecc_encoder_bypassが「TRUE」に設定されている場合にのみ使用することができます。
data 入力 メモリーへのデータ入力です。dataポートが必要です。幅は、qポートの幅に等しくする必要があります。
wraddress 入力 メモリーへの書き込みアドレス入力です。
wren 入力 wraddressポートの書き込みイネーブル入力です。wrenポートが必要です。
rdaddress 入力 メモリーへの読み出しアドレス入力です。
rden 入力 任意 rdaddressポートの読み出しイネーブル入力です。
byteena 入力 任意 データポートをマスクするバイト・イネーブル入力です。これにより、データの特定のバイト、ニブル、またはビットのみが書き込まれます。 インテル® Agilex™ デバイスでは、ram_block_typeパラメーターをMLABに設定している場合にサポートされます。
wraddressstall 入力 任意 書き込みアドレス・クロック・イネーブル入力です。wraddressstallポートがHighの間は、wraddressポートの以前の書き込みアドレスを保持します。
rdaddressstall 入力 任意 読み出しアドレス・クロック・イネーブル入力です。rdaddressstallポートがHighの間は、rdaddressポートの以前の読み出しアドレスを保持します。
q 出力 メモリーからのデータ出力です。
inclock 入力 以下に、inclockポートに接続する必要があるメモリークロック、および異なるクロックモードにおけるポートの同期について説明します。
  • シングルクロック: お使いの単一のソースクロックをinclockポートとoutclockポートに接続します。レジスターされるポートはすべて、同じソースクロックによって同期します。
  • 読み出し/書き込み: お使いの書き込みクロックをinclockポートに接続します。書き込み動作に関連してレジスターされるポート (dataポート、wraddressポート、wrenポート、byteenaポートなど) はすべて、書き込みクロックによって同期します。
  • 入力/出力: お使いの入力クロックをinclockポートに接続します。レジスターされる入力ポートはすべて、入力クロックによって同期します。
outclock 入力 以下に、outclockポートに接続する必要があるメモリークロック、および異なるクロックモードにおけるポートの同期について説明します。
  • シングルクロック: お使いの単一のソースクロックをinclockポートとoutclockポートに接続します。レジスターされるポートはすべて、同じソースクロックによって同期します。
  • 読み出し/書き込み: お使いの読み出しクロックをoutclockポートに接続します。読み出し動作に関連してレジスターされるポート (rdaddressポート、rdrenポートなど) はすべて、読み出しクロックによって同期します。
  • 入力/出力: お使いの出力クロックをoutclockポートに接続します。レジスターされるqポートは、出力クロックによって同期します。
inclocken 入力 任意 inclockポートのクロックイネーブル入力です。
outclocken 入力 任意 outclockポートのクロックイネーブル入力です。
aclr 入力 任意 出力ポートを非同期でクリアします。レジスターされるポートに対する非同期クリアの影響は、対応するクリア・パラメーター (outdata_aclr_aoutdata_aclr_bなど) を介して制御することができます。
sclr 入力 任意 出力ポートを同期してクリアします。レジスターされるポートに対する同期クリアの影響は、対応するパラメーター (outdata_sclr_aoutdata_sclr_bなど) を介して制御することができます。
注: エンベデッド・メモリーのシミュレーション・モデルを実行する際は、「X」またはdont_careをシミュレーション・モデルへの入力として使用しないようにする必要があります。「X」またはdon't_careを提供すると、シミュレーションで予期しない動作が発生する可能性があります。