F-Tile Dynamic Reconfiguration Suite Intel® FPGA IP ユーザーガイド

ID 711009
日付 9/30/2024
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ドキュメント目次

4.12. ダイナミック・リコンフィグレーション・エラーの回復処理

Dynamic Reconfiguration Suite GUI の Recovery enabled オプションを使用すると、ダイナミック・リコンフィグレーション・プロセス中にエラー状態が発生した場合に簡単に回復することができます。

デフォルトでは、Recovery enabled パラメーターは No に設定されます。結合 .mif ファイルのサイズに懸念がある場合は、このパラメーターを No の設定で維持し、この機能を使用しないようにします。このパラメーターを No の設定で維持すると、結合 .mif ファイルのサイズが縮小します。

この機能が有効になっている場合に DR ファームウェアがエラーで終了した場合、プロトコル IP を任意の状態から対応する「最上位親グループ」のスタートアップ・プロファイルに回復して復元することができます。この復元を実行するには、dyn_rcfg_dr_next_profile_0_reg[17] を 1'b1 に設定し、対応する「最上位親グループ」から任意のプロファイル ID を指定して、DR プロセスを再トリガーする必要があります。Dynamic Reconfiguration Suite IP は、プロトコル IP を対応する「最上位親グループ」のスタートアップ・プロファイルに復元します。

次の図の .mif コンテンツ例では、「最上位親グループ」のプロファイル情報を強調表示しています。
図 21. ダイナミック・リコンフィグレーションの Recovery enabled 機能が有効になっている場合のメモリー初期化ファイル (.mif)

デザインが 16 の独立した MRIP で構成される場合、.mif ファイルには 16 の supreme_parent_group_ids とそれらに対応する user_provided_ids が表示されます。

次の例は、回復プロセスに必要なレジスター・コンフィグレーション・シーケンスです。この例では、現在の状態から「最上位親グループ」のスタートアップ・プロファイル (User Provided ID = 0×1) に戻り、次のプロファイル (Profile1 ID = 0×3) に移っています。
  1. スタートアップ・モードに戻します。この例では、スタートアップ・モードはプロファイル 1 です。
    • avmm_write(32'h04, 32'h00060001); //dyn_rcfg_dr_next_profile_0_reg
    • avmm_write(32'h0, 32'h00000001); //trigger dynamic reconfiguration
  2. ターゲット・プロファイル 3 に DR をトリガーします。
    • avmm_write(32'h04, 32'h00040001); //bit[18] set to 1 in simulation to disable CPI sequence
    • avmm_write(32'h08, 32'h00008003); //dyn_rcfg_dr_next_profile_1_reg
    • avmm_write(32'h0, 32'h00000001);// trigger dynamic reconfiguration

回復機能が有効になっていない場合に回復プロセスの実行を試みると、dyn_rcfg_local_error_stat_ctrl_regERROR_CODE_29 が示されます。