F-Tile Dynamic Reconfiguration Suite Intel® FPGA IP ユーザーガイド

ID 711009
日付 9/30/2024
Public
ドキュメント目次

4.14.1. マスター・クロック・チャネルの選択

特定のユースケースでは、独自のマスター・クロック・チャネルが必要になることがあります。このセクションでは、独自のマスター・クロック・チャネルをダイナミック・リコンフィグレーション・グループから選択する方法について説明します。
独自のマスター・クロック・チャネルは、ダイナミック・リコンフィグレーションにデフォルトの System PLL DIV2 クロックを使用しない場合に選択します。このような場合は、デザインのマスター・クロック・チャネルを選択して割り当てる際に、次の点に注意します。
  • ダイナミック・リコンフィグレーション・グループのマスター・クロック・チャネルは、そのマスター・クロック・チャネルを使用するデザイン内の動的にリコンフィグレーション可能なストリームに対して常に安定して動作している必要があります。
  • マスター・クロック・チャネルを提供するストリームを動的にリコンフィグレーションすると、クロックが一時的に利用できなくなります。これにより、このマスター・クロック・チャネルを使用する他のストリームはすべて正常に機能しなくなります。

ダイナミック・リコンフィグレーション・デザインのマスター・クロック・チャネルを選択する際は、デザイン内の他のストリームから独立して動的にリコンフィグレーションされないストリームを使用します。それにより、安定したマスター・クロック・チャネルを提供します。

例えば、4 ストリームのデザインで、Stream 0 をマスター・クロック・チャネルとして選択している場合、このストリームは次のいずれかになります。
  • リコンフィグレーションできません。
  • デザイン内の他の 3 つのストリームから独立してリコンフィグレーションすることはできません。4 つのストリームすべてをまとめてリコンフィグレーションする必要があります。

これらの条件をどちらも満たせない場合は、デザインで別の PHY をインスタンス化し、それを使用してマスター・クロック・チャネルを提供する必要があります。その際は、IP_RECONFIG_GROUP_MASTER_CLOCK_CHANNEL.qsf 割り当てを使用します。