AN 766: インテル® Stratix® 10デバイス 高速信号インターフェイス・レイアウトのデザイン・ガイドライン

ID 683132
日付 3/12/2019
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ドキュメント目次

ファンアウト・コンフィグレーションでのBGAパッド直下のGNDカットアウト

ドッグボーン・ファンアウト・コンフィグレーションを使用する場合、インテルでは、GNDリファレンス・プレーン・カットアウトをBGAパッド直下に1つ備えて、この領域の容量を減らすことをお勧めします。GNDカットアウトを大きくすると、ファンアウトでのインピーダンス遷移が改善されます。ただし、配線スペースが限られているため、ファンアウトのGNDカットアウトは制限されます。

図 7. 従来のドッグボーンと推奨されるドッグボーンの比較オリジナルデザインで、BGAパッド直下にGNDカットアウトがない場合とある場合
注: このデバイスにはソケットを使用しているため、カットアウト径は26 milです。ソケットを使用しない場合、インテルでは、22 milをお勧めします。
図 8. チャネル全体のTDRパフォーマンスのシミュレーションとFPGA BGA領域部分の拡大表示デザインでは、100 Ωおよび90 Ωの差動インピーダンス配線を使用します。

TLインピーダンスの影響は、ドッグボーン・ファンアウト・コンフィグレーションを使用した場合、またBGAパッド直下のGNDカットアウトがある場合とない場合で約10 Ωです。 これは、図 8 のTDR性能に基づいています。

図 9. 挿入損失およびリターン損失のパフォーマンスのシミュレーションフル・チャネル・シミュレーションでは、100 Ωおよび90 Ωの差動インピーダンス配線を使用します。

赤色の線は、オリジナルデザインおよび100 Ω TL配線インピーダンスを示しています。

ピンク色の線は、オリジナルデザインおよび90 Ω TL配線インピーダンスを示しています。

青色の線は、BGAパッド直下に直径26 milのGNDカットアウトおよび90Ω TL配線インピーダンスを持つオリジナルデザインを示しています。

挿入損失の改善は1 dBです。リターン損失の改善は14 GHzで約5 dBです。