AN 766: インテル® Stratix® 10デバイス 高速信号インターフェイス・レイアウトのデザイン・ガイドライン

ID 683132
日付 3/12/2019
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ドキュメント目次

挿入損失に対するビアの高さとビアのアンチパッドの影響

このセクションで示すのは、ビア長とアンチパッド・サイズによって挿入損失がどの程度変化するかについてです。この試験の結果は、次の基準に基づいています。

  • 24層のスタックアップ
  • 10 milのドリル (完成サイズ) の穴付きビアインパッド
  • 18 milパッド
図 34. 異なるビア長とアンチパッド・サイズ使用時の挿入損失影響の調査のための24層スタックアップに関する情報
図 35. 差動ビアおよびアンチパッド・コンフィグレーション
表 3.  挿入損失に対するビア長の影響このケースでは、アンチパッド (バックドリルまでの各GND層のGNDカットアウト) は、95 mil x 28 milに固定です。
ケース 14 GHzでの挿入損失 14 GHzでのリターン損失、 ~ dB
最上部からL3までのビア長 (7.4 mil) -0.1730 dB -29
最上部からL5までのビア長 (16.6 mil) -0.1768 dB -28
最上部からL7までのビア長 (25.8 mil) -0.1828 dB -27
図 36. ビア長による差動挿入損失への影響 (SDD21)
図 37. ビア長による差動挿入損失への影響 (SDD11)
表 4.  挿入損失に対するビア・アンチパッド長の影響最上部からレイヤー3へのビア長は7.4 milです。
ケース GND02カットアウト・サイズ GND04カットアウト・サイズ IL 14 GHz
1A 68 mil x 28 mil 68 mil x 28 mil -0.1988 dB
2A 95 mil x 28 mil 95 mil x 28 mil -0.1730 dB
表 5.  挿入損失に対するビア・アンチパッド長の影響各種GNDカットアウト (またはアンチパッド) の場合、最上部からレイヤー5までのビア長は16.6 milです。
ケース/カットアウト GND02 GND04 GND06 IL 14 GHz
1B 95 mil x 28 mil 95 mil x 28 mil 95 mil x 28 mil -0.1768 dB
2B 95 mil x 50 mil 95 mil x 50 mil 95 mil x 50 mil -0.1741 dB

上記の表の信号アンチパッド・サイズの結果は、アンチパッドが大きいほど、挿入損失およびリターン損失の結果が少ないことを示しています。スペースは常に考慮事項であるため、信号アンチパッド・サイズと適切なブレークアウト配線の必要性のバランスを取る必要があります。