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6.6. デザイン階層に合わせたSignal Tapデバッグファイルの作成
Signal Tapとシステムコンソールは、JESD204Bリンク関連の問題のデバッグに非常に役立つツールです。Signal Tapでは、信号の動的ビューを提供します。
インテル® Arria® 10、インテルCyclone 10 GX、およびインテルStratix 10デバイスの場合、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアは build_stp.tcl と <ip_core_name>.xml の2つのファイルを生成します。これらのファイルを使用して、デザイン階層に一致するプローブポイントを含むSignal Tapファイルを生成できます。
インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアでは、これらのファイルを <debug stp directory> に格納します。<debug stp directory>は、JESD204Bラッパーとデータパスに基づいて定義されます。
JESD204Bラッパー | データパス | Debug stp directory |
---|---|---|
Both Base and PHY | トランスミッター/デュプレックス | <ip_variant_name>/altera_jesd204_tx_mlpcs_<Quartus_version>/synth/debug/stp |
レシーバー | <ip_variant_name>/altera_jesd204_rx_mlpcs_<Quartus_version>/synth/debug/stp | |
Base only | トランスミッター | <ip_variant_name>/altera_jesd204_tx_<Quartus_version>/synth/debug/stp |
レシーバー | <ip_variant_name>/altera_jesd204_rx_<Quartus_version>/synth/debug/stp |
インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアで解析と合成を実行して、デザインを合成します。
- 解析と合成を実行します。
- View > Utility Windows > Tcl Consoleをクリックして、Tcl コンソールを開きます。
- に示すように、<debug stp directory>に移動します。
- Tcl コンソールで、次のコマンドを実行します。
source build_stp.tcl
- STPファイルを生成するには、次のコマンドを入力します。
main -stp_file <stp file name>.stp -xml_file <xml_file name>.xml -mode build
<stp file name>.stp ファイルが<debug stp directory>に生成されます。 - ソフトウェア生成スクリプトは、 <stp file name>.stp ファイルでSignal Tap取得クロックを割り当てない場合があります。その結果、 インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアは、各インスタンスのクロックピン (auto_stp_external_clock) を自動的に作成します。生成されたSTPファイルに取得クロックを割り当てるために、 インテル® は、次の割り当てを実行することをお勧めします。
JESD204B DuplexおよびSimplex (Both Base & PHY) または (PHY only) IPコアでは、
- rx_linkインスタンスの場合、 rxlink_clk 信号を割り当てます。
- tx_linkインスタンスの場合、txlink_clk 信号を割り当てます。
- インテル® Stratix® 10 Eタイルデバイスを除く、サポートされているすべてのデバイスでは、
rx_phyおよびtx_phyインスタンスの場合、トランシーバー・リセット・コントローラーの入力クロックを割り当てます。
- インテル® Stratix® 10 Eタイルデバイスでは、
rx_phyおよびtx_phyインスタンスの場合、rxphy_clk[0] および txphy_clk[0] を取得クロックとして割り当てます。その後、SDCスクリプトに次の set_false_path 制約を追加します。
set_false_path -from
<instance_name>|inst_phy|inst_xcvr|*counter_*x_ready|r_reset -to
auto_fab*sld_signaltap_inst*
注: インテル® Stratix® 10 EタイルデバイスのPHY信号は異なります。無関係な信号を削除し、インテルStratix 10 EタイルデバイスのPHY信号をSignal Tap Logic Analyzerに追加します。無関係な信号の削除とEタイルPHY信号の追加 を参照してください。JESD204B Simplex (Base only) IPコアでは、- rx_linkインスタンスの場合、rxlink_clk 信号を割り当てます。
- tx_linkインスタンスの場合、txlink_clk 信号を割り当てます。
注: デザインに複数のJESD204Bインスタンスが含まれている場合、GUIパラメーター・エディターを使用すると、各IPコア名に適切なインスタンスを選択できます。シンプレックス・コアの場合、適切なSTPファイルを生成するために、RXインスタンスに続いてTXインスタンスを選択する必要があります。 - Saveをクリックして、変更したSTPを保存します。「Do you want to enable Signal Tap File "<stp file name>" for the current project?」 というメッセージが表示されたダイアログボックスが表示されます。Yesをクリックします。その後、デザインをコンパイルします。
- FPGAをプログラムするには、Tools > Programmerをクリックします。
- 生成されたSTPファイルが手順6の後に閉じられた場合は、もう一度開きます。
- IPコアのステートを観察するには、Signal Tap Logic AnalyzerでRun Analysisをクリックします。
信号またはSignal Tapインスタンスが赤色で表示される場合があります。これは、それらがデザインで使用できないことを示しています。ほとんどの場合、これらの信号とインスタンスは安全に無視できます。これは、ソフトウェアが幅の広いバスと、デザインに含まれていない特定のインスタンスを生成するためです。