JESD204B Intel® FPGA IPユーザーガイド

ID 683442
日付 8/18/2022
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ドキュメント目次

4. JESD204B IPの機能の説明

JESD204B IPは、トランスミッター (TX) およびレシーバー (RX) ブロックを実装します。各ブロックには2つの層があり、次のコンポーネントから構成されています。

  • メディアアクセス制御 (MAC) - DLLブロック。リンク層 (リンク・ステートマシンと文字置換)、CSR、Subclass 1および2の確定的レイテンシー、スクランブラーまたはデスクランブラー、およびマルチフレーム・カウンターで構成されています。
  • 物理層 (PHY) - PCSおよびPMAブロック。8B/10Bエンコーダー、ワードアライナー、シリアライザー、およびデシリアライザーで構成されています。

デザインのデータパスとラッパーを指定して、個別に生成できます。

DLL内のTXおよびRXブロックは、 Avalon® ストリーミング・インターフェイスを使用してデータを送受信し、 Avalon® メモリーマップド・インターフェイスを使用してCSRにアクセスします。TXおよびRXブロックは、チャネルごとに32ビットのデータ幅で動作し、フレーム・アセンブリーはデータをチャネルごとに4オクテットにパッキングします。リンクレートが同じ場合、複数のTXおよびRXブロックがクロックとリセットを共有できます。

図 10.  JESD204B IPブロック図の概要デザインでハードPCSを使用する場合、8B/10Bおよびワード・アライナー・ブロックはハードロジックである必要があります。ただし、デザインでソフトPCSを使用する場合、8B/10Bおよびワード・アライナー・ブロックはソフトロジックです。


図 11.  JESD204B IPのTXおよびRXデータパスのブロック図 JESD204B IPでは、 Avalon® ストリーミング・ソースおよびシンク・インターフェイスをデータの単方向フローで使用して、FPGAファブリック・インターフェイスでデータを送受信します。


32ビット・アーキテクチャー

JESD204B IPは、レーンごとに32ビットの内部データパスで構成されています。これは、JESD204B IPが、データを Avalon® ストリーミング・データ・バスに送信する前に、データサンプルがトランスポート層のレーンごとに32ビットデータ (4オクテット) に組み立てられることを想定しています。JESD204B IPは、リンク・クロック・ドメインで動作します。リンククロックは、8B/10Bエンコーディング後に32ビットのデータバスで動作するため、(data rate/40) で動作します。

コアの内部データパスは32ビットであるため、マルチフレーム長を32ビット境界に合わせるには、(F × K) の値を4のオーダーにする必要があります。これとは別に、LMFCカウンター、RX Buffer Delay (RBD) カウンター、Subclass 2調整カウンターなどの確定的レイテンシーのカウンター値は、フレーム・クロック・カウントではなく、リンク・クロック・カウントです。

Avalon® Streamingインターフェイス

デザイン例のJESD204B IPおよびトランスポート層は、 Avalon® ストリーミング・ソースおよびシンク・インターフェイスを使用します。このコアにはバックプレッシャー・メカニズムは実装されていません。JESD204B IPは、アップストリーム・デバイスからのデータサンプルの連続ストリームを想定しています。

Avalon® Memory-Mappedインターフェイス

Avalon® メモリーマップド・スレーブ・インターフェイスは、内部CSRへのアクセスを提供します。読み出しおよび書き込みデータ幅は、32ビット (DWORDアクセス) です。 Avalon® メモリーマップド・スレーブは、txlink_clktxframe_clkrxlink_clk、および rxframe_clk クロックドメインに対して非同期です。最初に、CSRコンフィグレーション・スペースのリセットをリリースすることをお勧めします。L、F、M、N、N'、CS、CF、HDなどのすべてのランタイムJESD204Bコンフィグレーションは、リンクおよびフレーム・クロック・ドメインのリセットをリリースする前に設定する必要があります。

各書き込み転送のwriteWaitTimeは0サイクルですが、読み出し転送のreadWaitTimeは1サイクル、readLatencyは1サイクルです。