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4.4.1. デバイスクロック
コンバーター・デバイスでは、通常、サンプリング・クロックはデバイスクロックです。
FPGAロジックデバイスのJESD204B IPの場合、図 20 および図 21 に示すように、1つまたは2つのリファレンス・クロックが必要です。単一のリファレンス・クロック・デザインでは、デバイスクロックはトランシーバーPLLリファレンス・クロックとして使用されます。また、コアPLLリファレンス・クロックも含まれます。デュアル・リファレンス・クロック・デザインでは、デバイスクロックがコアPLLリファレンス・クロックとして使用され、もう一方のリファレンス・クロックがトランシーバーPLLリファレンス・クロックとして使用されます。使用可能な周波数は、PLLタイプ、ボンディング・オプション、レーン数、およびデバイスファミリーによって異なります。IPコアの生成中、インテルQuartus Prime開発ソフトウェアでは、ユーザーの選択に基づいた、トランシーバーPLLおよびコアPLLに使用可能なリファレンス周波数を推奨します。
注: FPGAのクロック・ネットワーク・アーキテクチャーにより、インテルは、デバイスクロックを使用してリンククロックを生成し、リンククロックをタイミング・リファレンスとして使用することをお勧めします。リンククロックとフレームクロックを生成するには、PLL Intel® FPGA IPコア (Arria V、Cyclone V、およびStratix Vデバイスの場合) またはIOPLL Intel® FPGA IPコア (インテルArria 10、インテルCyclone 10 GX、およびインテルStratix 10デバイスの場合) を使用する必要があります。リンククロックは、JESD204B IP (MAC) およびトランスポート層で使用されます。専用のリファレンス・クロック・ピンを介してリファレンス・クロック・ソースを供給することをお勧めします。
Subclass 1のJESD204B仕様に基づいて、デバイスクロックはタイミング・リファレンスであり、SYSREFとソース同期しています。確定的レイテンシーを達成するには、SYSREF信号のボードトレース長をデバイスクロックと一致させます。デバイスクロックと、FPGAおよびコンバーター・デバイスに送られるSYSREF信号のペアの間で、一定の位相関係を維持します。理想的には、クロック・ジェネレーターからの SYSREF パルスがFPGAデバイスとコンバーター・デバイスに同時に到達する必要があります。リンククロックのレイテンシー変動の半分を回避するには、リンククロックと同じ周波数でデバイスクロックを供給する必要があります。
JESD204Bプロトコルは、レートマッチングをサポートしていません。したがって、TXまたはRXデバイスクロック (pll_ref_clk) と、リンククロック (txlink_clk または rxlink_clk) およびフレームクロック (txframe_clk または rxframe_clk) を生成するPLLリファレンス・クロックの変動が0 ppmであることを確認する必要があります。両方のPLLリファレンス・クロックは、同じクロックチップから取得する必要があります。
図 20. トランシーバーのリファレンス・クロックとコアクロックを共有するJESD204Bサブシステム
注: この図は、インテルAgilexおよびインテルStratix 10 Eタイルデバイスには適用されません。
図 21. 独立したトランシーバーのリファレンス・クロックとコアクロックを備えたJESD204Bサブシステム
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