Low Latency 100G Ethernet Intel® IPコア・ユーザーガイド: インテル® Stratix® 10デバイス用

ID 683100
日付 5/21/2021
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ドキュメント目次

6.8. クロック

トランシーバーのリファレンス・クロック (clk_ref) 周波数は、IPコアによってサポートされる値に設定してください。Low Latency 100G Ethernet Intel FPGA IPコアでサポートする clk_ref 周波数は、644.53125MHzまたは322.265625MHz±100ppmです。±100ppmの値は、トランシーバーのリファレンス・クロックを提供するクロックソースに対して必要になります。

表 19.  クロック入力ユーザーによる提供が必要な入力クロックについて説明します。

信号名

説明

clk_ref

入力クロック clk_ref は、トランシーバーRX CDR PLLおよびRS-FEC PLLのリファレンス・クロックです。

このクロックは、周波数が644.53125MHzで、精度はIEEE 802.3ba-2010 Ethernet Standardに従い、±100ppmである必要があります。

さらに、clk_ref は、IEEE 802.3ba-2010 Ethernet Standardのジッター仕様を満たす必要があります。

PLLおよびクロック生成ロジックでは、このリファレンス・クロックを使用して、トランシーバー・クロックおよびPCSクロックを導出します。入力クロックは、適切な専用クロックピンの高品質信号である必要があります。トランシーバーのリファレンス・クロック位相ノイズの仕様については、関連するデバイス・データシートを参照してください。

tx_serial_clk[1:0]

これらの2つの入力クロックは、外部PLLインターフェイスの一部です。IPコアには、4つのトランシーバーPHYリンクのうち2つをターゲットにするために、各クロックをファンアウトします。これらのクロックの駆動は、Low Latency 100G Ethernet Intel FPGA IPコアとは別にコンフィグレーションする2つのATX PLLから行ってください。必要な周波数は12.890625GHzです。

clk_status

コントロールおよびステータス・インターフェイスをクロッキングします。 clk_status は、100から162MHzのクロックであることが予想されます。AN/LTオプションがイネーブルになっている場合は、clk_status および reconfig_clk を同じクロックに接続する必要があります。

reconfig_clk

トランシーバー・リコンフィグレーション・インターフェイスをクロッキングします。 reconfig_clk は、100から162MHzのクロックであることが予想されます。AN/LTオプションがイネーブルになっている場合は、clk_status および reconfig_clk を同じクロックに接続する必要があります。

表 20.  クロック出力IPコアから提供される出力クロックについて説明します。これらのクロックは、ほとんどの場合、IPコアの内部クロッキングにも関与します。

信号名

説明

clk_txmac

IPコアのTXクロックは clk_txmac です。TX MACのクロック周波数は390.625MHzです。

このクロックは、tx_lanes_stable がHighのときに安定していることが保証されています。

clk_rxmac

IPコアのRXクロックは clk_rxmacです。RX MACのクロック周波数は390.625MHzです。

このクロックが信頼できるのは、rx_pcs_ready の値が1の場合でのみです。IPコアは、受信RXデータの存在に依存するリカバリークロックから clk_rxmac を生成します。