Low Latency 100G Ethernet Intel® IPコア・ユーザーガイド: インテル® Stratix® 10デバイス用

ID 683100
日付 5/21/2021
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ドキュメント目次

7.5. 統計情報レジスター

Low Latency 100G Ethernet Intel FPGA統計情報レジスターは、イーサネット・トラフィックおよびエラーをカウントします。64ビットの統計情報レジスターは、ロールオーバーするようにデザインされています。これは、FPGA上でのタイミング・クロージャーを確実に行うためです。ただし、リンクが正しく機能している場合は、このレジスターをロールオーバーしないでください。統計情報レジスターでは、次のフィールドを含むフレームのサイズをチェックします。

  • 宛先アドレスのサイズ
  • 送信元アドレスのサイズ
  • データのサイズ
  • 4バイトのCRC

統計情報カウンターモジュールは合成オプションです。統計情報レジスターは、CSR内に実装されているカウンターです。Low Latency 100G Ethernet Intel FPGAパラメーター・エディターで Enable RX/TX statistics counters パラメーターをオンにすると、カウンターがCSR内に実装されます。Low Latency 100G Ethernet Intel FPGAパラメーター・エディターで Enable RX/TX statistics counters パラメーターをオフにすると、カウンターはCSR内に実装されず、カウンターに対する読み出しアクセスは未定義の結果を返します。

システムの電源投入後、統計情報カウンターはランダムな値になります。このレジスターをクリアし、その値を使用する前にシステムが安定していることを確認する必要があります。レジスターをクリアするには、csr_rst_n 入力信号を使用するか、またはオフセット0x845および0x945のコンフィグレーション・レジスターを使用します。

オフセット0x845のコンフィグレーション・レジスターを使用すると、すべてのTX統計情報カウンターをクリアできます。オフセット0x945のコンフィグレーション・レジスターを使用すると、すべてのRX統計情報カウンターをクリアできます。これらのレジスターを除外すると、IPコアによりクライアント側インターフェイスで提供する統計情報カウンターの増分ベクトルが監視され、独自のカウンターを維持できます。

統計情報レジスターの値を読み出しても、その値には影響しません。

読み出すカウンターに一貫性を確実に持たせるには、すべてのTXまたはRX統計情報レジスターのスナップショットを作成するシャドウ要求を発行する必要があります。これは、コンフィグレーション・レジスターのビット [2] をそれぞれオフセット0x845または0x945に設定することによって行います。このビットをリセットするまで、カウンターはインクリメントし続けますが、読み出し可能な値は一定のままです。ステータスレジスターのビット [1] をそれぞれオフセット0x846または0x946で読み出すと、シャドウ要求が許可またはリリースされたことを確認できます。