Low Latency 100G Ethernet Intel® IPコア・ユーザーガイド: インテル® Stratix® 10デバイス用

ID 683100
日付 5/21/2021
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ドキュメント目次

5. リセット

ControlレジスターおよびStatusレジスターでは、3つの並列ソフトリセットを制御します。このソフトリセットは、セルフクリアではありません。ソフトウェアでは、ソフトリセットをクリアするため、それを適切なレジスターに書き込みます。さらに、IPコアには3つのハードリセット信号があります。

外部ハードリセット csr_rst_n をアサートすると、すべてのControlレジスターおよびStatusレジスターが元の値に戻ります。これには、統計情報カウンターも含まれます。追加の専用リセット信号により、トランシーバー・リコンフィグレーション・インターフェイスがリセットされます。

図 16. 一般的なIPコア・リセット・ロジックの概念図3つのハードリセットは、トップレベルのポートです。3つのソフトリセットは、PHY_CONFIG レジスターの出力の内部信号です。ソフトウェアでは、PHY_CONFIG の適切なビットを書き込み、ソフトリセットをアサートします。

一般的なリセット信号によりリセットする機能は次のとおりです。

  • soft_tx_rsttx_rst_n: IPコアをTX方向にリセットします。TX PCS、TX MAC、およびトランシーバーのデジタル部分をリセットします。このリセットにより、tx_lanes_stable 出力信号がデアサートされます。
  • soft_rx_rstrx_rst_n: IPコアをRX方向にリセットします。RX PCSとRX MACをリセットします。このリセットにより、rx_pcs_ready 出力信号がデアサートされます。
  • sys_rstcsr_rst_n: IPコアをリセットします。TXおよびRX MAC、PCS、およびトランシーバーをリセットします。
    注: csr_rst_n により、統計情報カウンターを含むControlレジスターおよびStatusレジスターがリセットされます。sys_rst は、ControlレジスターおよびStatusレジスターをリセットしません。
    このリセットにより、tx_lanes_stable および rx_pcs_ready 出力信号がデアサートされます。

さらに、同期 reconfig_reset 信号では、IPコア・トランシーバー・リコンフィグレーション・インターフェイスおよびAvalon-MMインターフェイスをリセットします。関連クロック reconfig_clk では、トランシーバー・リコンフィグレーション・インターフェイスをクロッキングします。

システムの考慮事項

システムリセットは、IPコアの動作を開始する前に実行する必要があります。そのためには、できれば csr_rst_n 信号をアサートします。

送信リセットのアサートは、ダウンストリーム・レシーバーが整列済みの状態で行うと、レシーバーのアライメントが失われます。ダウンストリーム・レシーバーでは、ロックを失う前に、不正な形式のフレームを受信する可能性があります。

受信リセットのアサートは、アップストリーム・トランスミッターによるパケット送信中に行うと、送信中のパケットが破損します。

ATX PLLがロックを失うと、IPコアでは、送信側を強制的にリセットします。ATX PLLがロックを取得した後、IPコアでは送信リセットをデアサートします。

IPコアでシリアルリンクの信号が失われると、受信リセットがアサートされます。