JESD204B Intel® FPGA IPユーザーガイド

ID 683442
日付 8/18/2022
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ドキュメント目次

4.1.1.2. TX ILAS

csr_lane_sync_en レジスターでレーン・アライメント・シーケンスをイネーブルすると、CGSフェーズの後にILASシーケンスが送信されます。ILASフェーズでは、4つのマルチフレームを使用します。Subclass 0モードの場合、CSR (csr_ilas_multiframe) をプログラムして、ILASフェーズを最大256マルチフレームに拡張した後に、エンコードされたユーザー・データ・フェーズに移行できます。スクランブリングがイネーブルかディスエーブルかに関係なく、ILASデータはスクランブルされません。

マルチフレームの構造は、次のとおりです。

  • 各マルチフレームは/R/文字 (K28.0) で始まり、/A/文字 (K28.3) で終わります。
  • 2番目のマルチフレームは、ILASコンフィグレーション・データを送信します。マルチフレームは/R/文字 (K28.0) で始まり、/Q/文字 (K28.4) が続き、リンク・コンフィグレーション・データが続きます。これは、次の表に示すとおり、14オクテットで構成されます。次に、ダミーデータでパディングされ、/A/文字 (K28.3) で終わり、マルチフレームの終了を示します。
  • ダミーオクテットは8ビットカウンターであり、ILASフェーズにない場合は常にリセットされます。
  • 4つを超えるマルチフレームのコンフィグレーションの場合、マルチフレームは上記と同じルールに従い、/R/文字と/A/文字の間にダミーデータがパディングされます。
表 20.  ILASフェーズで送信されるリンク・コンフィグレーション・データ
コンフィグレーション・オクテット ビット 説明
MSB 6 5 4 3 2 1 LSB
0 DID[7:0] DID = Device ID
1 ADJCNT[3:0] BID[3:0] ADJCNT = 調整分解能ステップ数 21

BID = Bank ID

2 0 ADJDIR PHADJ LID[4:0]

ADJDIR = DAC LMFCを調整する方向 21

PHADJ = 位相調整要求 21

LID = Lane ID

3 SCR 0 0 L[4:0]

SCR = スクランブリングのイネーブル化/ディスエーブル化

L = デバイスごとのレーン数 (リンク)

4 F[7:0] F = レーンごとのフレームあたりのオクテット数
5 0 0 0 K[4:0] K = マルチフレームあたりのフレーム数
6 M[7:0] M = デバイスあたりのコンバーター数
7 CS[1:0] 0 N[4:0]

CS = サンプルあたりの制御ビット数

N = コンバーターの分解能

8 SUBCLASSV[2:0] N_PRIME[4:0]

SUBCLASSV = サブクラス・バージョン

N_PRIME = サンプルあたりの総ビット数

9 JESDV[2:0] S[4:0]

JESDV = JESD204バージョン

S = フレームごとのコンバーターあたりのサンプル数

10 HD 0 0 CF[4:0]

HD = High Densityデータ形式

CF = リンクごとのフレームクロックあたりのコントロール・ワード数

11 RES1[7:0] RES1 = 予約済み。8'h00に設定します。
12 RES2[7:0] RES2 = 予約済み。8'h00に設定します。
13 FCHK[7:0]

FCHKは、上記13のコンフィグレーション・オクテットの合計のモジュラス256です。

インテル® Arria® 10、インテルCycone 10 GX、Arria V、Cyclone V、およびStratix Vデバイスにおいて、ランタイム時にオクテットを変更した場合は、レジスターの新しいFCHK値を更新してください。

JESD204B TX IPコアは、ILASフェーズを終了せずに継続的にとどまるためのデバッグ機能もサポートしています。この機能をイネーブルするには、csr_ilas_loop レジスターのビットを設定します。エントリーには、次の2つのモードがあります。

  • RXが SYNC_N をアサートし、CGSフェーズ後にデアサートします。このアクティビティーはILASフェーズをトリガーし、CSRはこの設定が変更されるまで無期限にILASフェーズにとどまります。
  • CSRによるリンクの再初期化が開始されます。JESD204B IPコアは/K/文字を送信し、RXコンバーターをCGSフェーズに移行させます。RXが SYNC_N をデアサートした後、CSRはILASフェーズに入り、この設定が変更されるまで無期限にそのフェーズにとどまります。

ILASループでは、/R/文字 (K28.0) がマルチフレームの開始をマークし、/A/文字 (K28.3) がマルチフレームの終了をマークし、その間にダミーデータがあるマルチフレーム送信は同じです。ダミーデータは、Dx.yのインクリメントです。

21 Subclass 2のみに適用されます。