V シリーズFPGA デバイスにおけるCvP (プロトコル経由コンフィグレーション) 実装ユーザーガイド

ID 683889
日付 10/31/2016
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ドキュメント目次

2.6. CvP ピン

次の表に、CvP ピンの説明と接続のガイドラインを示します。
表 3.  CvP ピンの説明と接続のガイドライン
ピン名 ピンタイプ ピンの説明 ピンの接続
CvP_CONFDONE 出力

コンフィグレーション時にCvP_CONFDONE ピンがLow にドライブされます。PCIe によるコンフィグレーションが完了すると、この信号は解放され、アクティブにHigh に駆動されるか、外部プルアップ抵抗によってHigh に引き上げられます。

CvP 初期化モードでのFPGA コンフィグレーション時に、CONF_DONE ピンがHigh になった後でこのピンを観察して、FPGA が正常にコンフィグレーションされているかどうかを判断する必要があります。

CvP モードを使用していない場合は、このピンをユーザーI/O ピンとして使用できます。

このピンが専用出力として設定されている場合、VCCPGM 電源は受信側の入力電圧仕様を満たす必要があります。

このピンがオープンドレイン出力に設定されている場合は、VCCPGM 電源への外部10kΩ プルアップ抵抗または受信側の入力電圧仕様を満たす別のプルアップ電圧にピンを接続します。これにより、電圧レベリングに有利になります。

INIT_DONE 出力 このピンをイネーブルにすると、ピンのLow からHigh への遷移は、デバイスがユーザーモードに入ったことを示します。INIT_DONE 出力がイネーブルの場合、INIT_DONE ピンはコンフィグレーション後にユーザーI/O ピンとして使用できません。

このピンはデュアルパーパス・ピンで、INIT_DONE ピンとしてイネーブルされていないときはI/O ピンとして使用できます。

オプションでオープンドレイン出力専用のINIT_DONE ピンを使用する場合は、このピンをVCCPGM の外部10kΩ プルアップ抵抗に接続します。

このピンをAS またはPS マルチデバイス・コンフィグレーション・モードで使用する場合は、Quartus Prime デザインでINIT_DONE ピンをイネーブルにしてください。専用のINIT_DONE オプションのオープンドレイン出力を使用せず、このピンをI/O ピンとして使用しないときは、このピンをQuartus Prime ソフトウェアで定義されたように接続してください。

CONF_DONE 双方向 専用のコンフィグレーション完了ピンです。

ステータス出力として、CONF_DONE ピンはコンフィグレーションの実行前と実行中にLow にドライブされます。すべてのコンフィグレーション・データがエラーなしで受信され、初期化サイクルが開始されると、CONF_DONE が解放されます。

ステータス入力として、すべてのデータが受信された後、CONF_DONE ピンがHigh になります。その後、デバイスは初期化され、ユーザーモードに入ります。このピンはユーザーI/O ピンとして使用できません。

外部の10kΩ プルアップ抵抗をVCCPGM に接続してください。VCCPGM は、デバイスと外部ホストのI/O のVIH 仕様を満たすのに十分に高い必要があります。

パッシブ・コンフィグレーション方式を使用する場合、コンフィグレーション・コントローラーはこのピンをモニターします。

nPERST[L,R][0:1] 入力

このピンはPCIe 用の専用基本リセットピンとして、PCI Express IP コア用のハードIP に接続されています。信号がLow の場合、CvP 動作に使用するトランシーバーと専用PCIe ハードIP ブロックはリセットモードになります。

nPERST[L,R]0/nPERST[L,R]1 をPCIe スロットのPERST# ピンに接続します。このピンは1.8V 電源で動作し、1.8V 互換I/O 規格で駆動する必要があります。PCI Express 用ハードIP のインスタンスにつき1 つのnPERST ピンのみが使用されます。

Arria V およびStratix V デバイスでは、これらのピンは次の場所にあります。
  • nPERSTL0 = 左下のPCIe ハードIP & CvP
  • nPERSTL1 = 左上のPCIe ハードIP (使用可能な場合)
  • nPERSTR0 = 右下のPCIe ハードIP (使用可能な場合)
  • nPERSTR1 = 右上のPCIe ハードIP (使用可能な場合)
Cyclone V デバイスでは、これらのピンは次の場所にあります。
  • nPERSTL0 = 左上のPCIe ハードIP
  • nPERSTL1 = 左下のPCIe ハードIP & CvP
注: 互換性を最大限にするには、まず左下のPCIe ハードIP を使用してください。これはPCIe リンクを使用したCvP (プロトコル経由コンフィグレーション) をサポートする唯一の場所です。