インテル® Agilex™ 可変精度DSPブロック・ユーザーガイド

ID 683037
日付 2/05/2021
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ドキュメント目次

4.1.4. 固定小数点演算用の入力カスケード

インテルAgilex可変精度DSPブロックのの入力レジスターバンクは、入力カスケード機能をサポートします。この機能は、DSPブロック内および別のDSPブロック内の入力バスをカスケード接続する機能を提供します。

18 x 19モードで入力カスケード機能をイネーブルすると、以下が実行されます。
  • 最上位の乗算器Y入力は、DSPブロック内の最下位の乗算器Y入力を駆動します。
  • 最初のDSPブロックの最下位の乗算器Y入力は、後続のDSPブロックの最上位の乗算器Y入力を駆動します。

27 × 27モードでは、最初のDSPブロックの乗算器Y入力が、後続のDSPブロックの乗算器Y入力を駆動します。前置加算器がイネーブルされている場合、この機能はサポートされません。

固定小数点演算18 x 19モードで入力カスケード機能とチェーンアウト機能の両方を使用する場合に、レイテンシー要件のバランスを取るために使用できる2つの遅延レジスターがあります。これらは、トップ遅延レジスターとボトム遅延レジスターです。トップ遅延レジスターをイネーブルする場合は、ay 入力レジスターをイネーブルする必要があります。両方のレジスターのクロックイネーブルは同じでなければなりません。同様に、ボトム遅延レジスターをイネーブルする場合は、by 入力レジスターをイネーブルする必要があります。両方のレジスターのクロックイネーブルは同じでなければなりません。

遅延レジスターは、18 x18または18x 19の独立した乗算器、乗算加算器の合計モード、および18ビットのシストリックFIRモードでのみサポートされています。

図 47. 固定小数点演算18 x 19モードの入力カスケード
図 48. 固定小数点演算27 x 27モードの入力カスケード