使い始めユーザーガイド: インテル® Quartus® Prime プロ・エディション

ID 683463
日付 5/07/2018
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ドキュメント目次

3.10. オンチップ・デバッグ・プランニングのオプション

デザインプロセスの早い段階でオンチップ・デバッグ・ツールを評価し、デザインプロセスにデバッグ・ツールを追加する変更を行うと、時間がかかり、エラーが発生しやすくなります。

イン・システム・デバッグ・ツールは、さまざまな利点とトレードオフを提供します。 特定のデバッグツールは、さまざまなシステムやデザイナでうまく機能します。 デザインをプランニングするときは、次のデバッグ要件を考慮してください。

  • JTAG接続—JTAGツールを使用してイン・システム・デバッグを実行する必要があります。 デバッグに使用できるJTAGポートを使用してシステムとボードをプランニングします。
  • デザイン・サイクルの早期段階で適切な機能を設定すると、これらのデバイス・リソースを早期リソース見積もりに含めて、ロジックを過剰に使用するのを防ぐことができます。
  • デバイスメモリーの予約—システム操作中にデバイスのメモリーを使用してデータをキャプチャする場合に必要です。 このデバッグ手法を利用するのに十分なメモリーリソースがあることを確認するには、デバイスメモリーをデバッグ中に使用するように予約することを検討してください。
  • 予備のI/Oピン— デバッグにI/Oピンが必要なロジック・アナライザー・インターフェイス(LAI)またはSignal Probeツールを使用する場合、これが必要です。 デバッグ用にI/Oピンを予約している場合、後でデザインやボードを変更する必要はありません。 LAIは、必要に応じて、デザインI/Oピンと信号を多重化することができます。 デバッグ信号がシステムの動作に影響を与えないデバッグモードをボードがサポートしていることを確認してください。
  • HDLコードでIPコアのインスタンス化—デバッグツールでFPGAのIPコアを使用する場合に必要です。
  • Signal Tapロジック・アナライザーIPコアのインスタンス化—Signal Tapロジック・アナライザーをデザイン内のノードに手動で接続し、タップしたノード名が合成中に変更されないようにする場合に必要です。
    表 14.  デザイン・プランニング・ステージでデバッグツールを使用する際に考慮する要素
    デザイン・プランニング・ファクター Signal Tap

    ロジック・アナライザー

    システムコンソール

    イン・システム・メモリー・コンテンツ・エディター

    ロジック・アナライザー・インターフェイス (LAI) 信号プローブ

    イン・システム・ソースおよびプローブ

    仮想JTAG IPコア
    JTAGの接続 可用 可用 可用 可用 可用 可用
    追加ロジックリソース 可用 可用
    予備のデバイスメモリー 可用 可用
    予備のI/Oピン 可用 可用
    HDLコードでIPコアのインスタンス化 可用 可用