使い始めユーザーガイド: インテル® Quartus® Prime プロ・エディション

ID 683463
日付 5/07/2018
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ドキュメント目次

4.4.1. Verilogコンパイル・ユニットの確認

Verilog LRMは、コンパイル・ユニットの概念をコンパイル・ユニットのスコープを形成する「コンパイルされた1 つ、あるいは複数のVerilogソース・ファイルの集合」であると定義しています。 コンパイル・ユニット・スコープでのみ可視化されるアイテムには、マクロ、グローバル宣言、デフォルト・ネット・タイプがあります。このようなファイルに含まれる内容は、親ファイルのコンパイル・ユニットの一部となります。モジュール、プリミティブ、プログラム、インターフェイス、パッケージは、すべてのコンパイル・ユニットで可視化されています。 インテル® Quartus® Prime プロ・エディションのシンセシスは、コンパイル・ユニットの定義にこれとは別の方法を使用します。 RTLがこれらの変更に対応していることを確認してください。
表 17.  Verilogコンパイル・ユニットの相違点
他のQuartusソフトウェア・プロダクト インテル® Quartus® Prime プロ・エディション
他のQuartusソフトウェア・プロダクトにおけるシンセシスでは、コンパイル・ユニット・ファイルの選択する際、マルチ・ファイル・コンパイル・ユニット(MFCU)手法が用いられます。MFCUの場合、すべてのファイルは同じコンパイル・ユニット内にコンパイルされます。グローバル定義とディレクティブは、すべてのファイルで可視化されます。ただし、デフォルト・ネット・タイプは、各ファイルの開始でリセットされます。 インテル® Quartus® Prime プロ・エディション のシンセシスは、コンパイル単位ファイルを選択するためのシングル・ファイル・コンパイル・ユニット(SFCU)方式に従います。 SFCUでは、各ファイルはコンパイル単位であり、ファイル順序は関係ありません。マクロはファイルの終わりまでしか定義されていません。
注: 以下のアサインメントを使用し、オプションとしてMFCUモードに変更可能です。set_global_assignment -name VERILOG_CU_MODE MFCU