使い始めユーザーガイド: インテル® Quartus® Prime プロ・エディション

ID 683463
日付 5/07/2018
Public
ドキュメント目次

2.7.2.2. IPコアの生成のスクリプト化

qsys-scripttおよびqsys-generateユーティリティーを使用して、 インテル® Quartus® Prime GUI以外でIPコアのバリエーションを定義および生成します。

コマンドラインでIPコアをパラメーター化して生成するには、次の手順を実行します。

  1. qsys-scriptを実行してIPをインスタンス化し、必要なパラメーターを設定するTclスクリプトを起動します。
    qsys-script --script=<script_file>.tcl
  2. qsys-generateを実行して、IPコアバリエーションを生成します。
    qsys-generate<IP variation file>.qsys
表 8.  SignalTapIIコマンドライン・オプション
オプション 使用方法 変更内容
<1st arg file>

生成する.qsysシステムファイルの名前を指定します。

--synthesis=<VERILOG|VHDL>

オプション

Platform Designerプロジェクトが インテル® Quartus® Primeプロジェクトでシステムをコンパイルするために使用する合成HDLファイルを作成します。 システムのトップレベルRTLファイルの生成言語を指定します。 デフォルト値はVERILOGです。

--block-symbol-file

オプション

Platform DesignerシステムのBlock Symbol File (.bsf)を作成します。

--greybox オプション サードパーティのEDA合成ツールを使用してデザインを合成する場合、合成ツールのネットリストを生成して、このデザインのタイミングとリソース使用量を見積もります。
--ipxact オプション このオプションをtrueに設定すると、Platform Designerはポスト・ジェネレーション・システムをIPXACT互換のコンポーネント記述として与えます。
--simulation=<VERILOG|VHDL>

オプション

Platform Designerシステムのシミュレーション・モデルを作成します。 シミュレーション・モデルには、シミュレーター用に生成されたHDLファイルが含まれており、シミュレーション専用の機能が含まれている場合があります。 優先するシミュレーション言語を指定します。 デフォルト値はVERILOGです。
--testbench=<SIMPLE|STANDARD>

オプション

元のシステムをインスタンス化し、バス機能モデル(BFM)を追加して最上位インターフェイスを駆動するテストベンチ・システムを作成します。 システムを生成すると、BFMはシミュレーター内のシステムと対話します。 デフォルト値はSTANDARDです。
--testbench-simulation=<VERILOG|VHDL >

オプション

テストベンチ・システムを作成したら、テストベンチ・システム用のシミュレーション・モデルを作成します。 デフォルト値はVERILOGです。

--example-design=<value> オプション

.サンプル・デザイン・ファイルを作成します。 たとえば、--example-designまたは--example-design=all。デフォルトはAllです。すべてのインスタンスのデザイン例が生成されます。 または、インスタンス名とファイルセット名に基づいて特定のファイルセットを選択します。 例えば--example-design=instance0.example_design1,instance1.example_design 2。 サンプル・デザイン・ファイルの作成に出力ディレクトリを指定します。

--search-path=<value> オプション

このコマンドを省略すると、Platform Designerは標準のデフォルトパスを使用します。このコマンドを指定すると、Platform Designerはコンマで区切られたパスのリストを検索します。 置き換えに標準パスを含めるには、 "/extra/dir,$"のように "$"を使用しまします。

--family=<value> オプション

該当するデバイスファミリーの名前を確認します。

--part=<value> オプション デバイスの部品番号を設定します。 設定されている場合、このオプションは--familyオプションよりも優先されます。
--upgrade-variation-file オプション

このオプションをtrueに設定すると、このコマンドのfile引数にはIPバリアントを含む.vファイルが使用されます。 このファイルは、同じ名前のPlatform Designerのシステム内の対応するインスタンスをパラメーター化します。

--upgrade-ip-cores オプション

Platform DesignerシステムでのアップグレードをサポートするすべてのIPコアのアップグレードを可能にします。

--bottom_up_scripts_output_directory=output directory オプション

選択したターゲットに対応する出力ディレクトリ、つまりシミュレーションまたは合成をクリアします。

--jvm-max-heap-size=<value>

オプション

qsys-generateを実行しているときにPlatform Designerが使用する最大メモリーサイズ。 値を< size><unit >として指定します。単位は、メガバイトの倍数ではm(またはM)、ギガバイトの倍数ではg(またはG)です。 デフォルト値は512mです。

help オプション

--qsys-generateのヘルプを表示します。