MAX 10のクロッキングおよびPLLユーザーガイド

ID 683047
日付 2/21/2017
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ドキュメント目次

3.3.5. ガイドライン:PLLのカスケード接続

PLLをカスケード接続する際は、以下のガイドラインを参考にしてください。

  • ジッタをフィルタできるよう、プライマリPLLを狭帯域幅に設定します。また、プライマリPLLからジッタをトラッキングするためにセカンダリPLLを広帯域幅に設定します。PLL帯域幅の範囲がオーバーラップしないよう、 Quartus® Primeソフトウェアのコンパイル・レポート・ファイルを確認することができます。帯域幅範囲がオーバーラップした場合、カスケード接続されたPLL方式でジッタのピーキングが生じる可能性があります。
    注: Quartus® PrimeソフトウェアのTimeQuest Timing Analyzerを使用して、PLLの確定的ジッタとスタティック位相エラー(SPE)を見積もることができます。SDCコマンドderive_clock_uncertaintyを使用して、プロジェクト・ディレクトリにPLLJ_PLLSPE_INFO.txtというタイトルのレポートを生成します。その後、set_clock_uncertaintyコマンドを使用して、クロック制約にジッタとSPE値を追加します。
  • セカンダリPLLで正しい位相設定ができるよう、プライマリPLLがロックされるまでセカンダリPLLのリセット状態を維持します。
  • カスケード接続された方式のPLLのいずれのinclkポートも、カスケード接続された方式のPLLからのクロック出力に接続することはできません。