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4.2.3.1. ポストスケール・カウンタ(C0~C4)
ポストスケール・カウンタの逓倍値または分周値およびデューティ・サイクルは、リアルタイムでコンフィギュレーションすることができます。各カウンタは8ビットのHighタイム設定と8ビットのLowタイム設定を有します。デューティ・サイクルは、全サイクル・タイム(HighタイムとLowタイムの合計)に対する出力HighタイムまたはLowタイムの比率です。
ポストスケール・カウンタは2つのコントロール・ビットを有します。
- rbypass—カウンタをバイパスする
- rselodd—出力クロックのデューティ・サイクルを選択する
rbypassビットが1に設定されると、カウンタはバイパスされ、1分周になります。このビットが0に設定されると、PLLはHighタイム・カウンタとLowタイム・カウンタに基づいてVCO出力周波数の有効分周比を計算します。PLLは、VCO出力クロックの立ち上がりエッジで出力クロックをHighからLowに遷移させることにより、このデューティ・サイクルを実装します。
たとえば、ポストスケール分周係数が10の場合、50–50%のデューティ・サイクルを達成するためにHighおよびLowのカウント値をそれぞれ5と5に設定します。なお、HighおよびLowカウント値をそれぞれ4と6に設定すると、40–60%のデューティ・サイクルを有する出力クロックを生成します。
rseloddビットは、50%のデューティ・サイクルを有するVCO出力周波数の分周係数が奇数になることを示します。PLLは、VCO出力クロックの立ち下がりエッジで出力クロックをHighからLowに遷移させることにより、このデューティ・サイクルを実装します。
たとえば、ポストスケール分周係数が3の場合、この分周を達成するためにHighおよびLowタイム・カウント値をそれぞれ2と1に設定します。これは67%–33%のデューティ・サイクルを意味します。50%–50%のデューティ・サイクルが必要な場合は、奇数の分周係数でもこのデューティ・サイクルを達成するために、rseloddコントロール・ビットを1に設定する必要があります。rselodd = 1に設定する場合、Highタイムから0.5サイクルを減算し、Lowタイムに0.5サイクルを加算します。
計算例は以下に示すとおりです。
- Highタイム・カウント = 2サイクル
- Lowタイム・カウント = 1サイクル
- rselodd = 1は実質的に以下に等しくなります。
- Highタイム・カウント = 1.5サイクル
- Lowタイム・カウント = 1.5サイクル
- デューティ・サイクル = (1.5/3)% Highタイム・カウントと(1.5/3)% Lowタイム・カウント