Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: パーシャル・リコンフィグレーション

ID 683834
日付 10/23/2024
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ドキュメント目次

1.7.4. PR領域の初期条件の評価

PR領域内の初期状態が意図したものではない場合、パーシャル・リコンフィグレーション中のエラーを招く可能性があります。デザインには、意図しない初期条件が含まれていることがあります。特にその可能性があるのは、移植するデザインがもともとパーシャル・リコンフィグレーションを意図していない場合です。 Quartus® Prime プロ・エディション開発ソフトウェアでは、PRパーティション内の初期条件をレポートし、合成後の評価に使用できるようにします。

パーティションを定義するベースリビジョンをコンパイルした後、Registers with Explicit Power-Up Settings レポートでパーティションを表示して、意図しない初期条件を識別、特定、および修正することができます。特定のPRパーティションについて、ベースリビジョンを合成した後のパワーアップ初期値をSynthesisレポートで確認できます。このSynthesisレポートには、Partition Statisticsセクションのパワーアップ初期値が含まれます。

図 26. SynthesisレポートのPartition Statisticsセクション

メッセージウィンドウでは、合成処理中に初期条件に関する警告またはエラーメッセージも生成されます。初期条件を評価した後、条件がデザインの機能に対して適切かどうかを判断したり、パーシャル・リコンフィグレーションと互換性のない初期条件への依存を削除するようにデザインを変更したりできます。