Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: パーシャル・リコンフィグレーション

ID 683834
日付 10/23/2024
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ドキュメント目次

1.7.3.2. 方法 2: パラメーター化されたPRペルソナにQSF割り当てを設定する

PRファイル管理方法2では、ターゲットとするPR領域にパラメーターまたはジェネリックを設定する .qsf ファイルで割り当てを指定します。以下がこの方法に適用されます。

  • パラメーターの変更は、PRパーティションの最上位インスタンスに適用されます。
  • 複数のPRパーティションへの適用をサポートします。
  • VHDLとVerilog HDLの両方をサポートします。

例えば、方法1 (推奨) :各ペルソナに一意のエンティティーおよびファイル名を指定する のような、2 つのPR領域を持ち、それぞれのPR領域に3つのペルソナがあるデザインを想定します。

次の例では、u_fruit_0u_fruit_1 が、ベースコンパイルのPRパーティションとPR領域として設定されています。FRUIT_TYPE パラメーターの 0 によって、PRペルソナのapple エンティティーを生成します。

図 25. ベースコンパイルでのPRパーティションと領域の設定

その後、パラメーター値を変更してペルソナを変更できます。

例えば、両方のPR領域に対してペルソナとして orange を設定するには、PR実装リビジョンの .qsf ファイルで次のように指定します。

  1. 次の行を追加して、FRUIT_TYPEパラメーターを 1 に設定します。
    set_instance_assignment -name RTL_PARAMETER "FRUIT_TYPE=1" -to u_fruit_0 set_instance_assignment -name RTL_PARAMETER "FRUIT_TYPE=1" -to u_fruit_1 
  2. エンティティーの再バインドの割り当てを指定し、フルーツのエンティティーを u_fruit_0 および u_fruit_1 のインスタンスに関連付けます。
    set_instance_assignment -name ENTITY_REBINDING fruit -to u_fruit_0 set_instance_assignment -name ENTITY_REBINDING fruit -to u_fruit_1

次の追加の例では、 orange を最初のPR領域のペルソナ、 banana を2つ目のPR領域のペルソナとして設定します。同様に、PR実装リビジョンの .qsf ファイルで以下を指定します。

  1. 次の行を追加して、最初のPR領域 u_fruit_0 に対しFRUIT_TYPEパラメーターを 1 に設定し、2つ目のPR領域 u_fruit_1 に対し 2 を設定します。
    set_instance_assignment -name RTL_PARAMETER "FRUIT_TYPE=1" -to u_fruit_0 set_instance_assignment -name RTL_PARAMETER "FRUIT_TYPE=2" -to u_fruit_1
  2. エンティティーの再バインドの割り当てを指定し、フルーツのエンティティーを u_fruit_0 および u_fruit_1 のインスタンスに関連付けます。
    set_instance_assignment -name ENTITY_REBINDING fruit -to u_fruit_0 set_instance_assignment -name ENTITY_REBINDING fruit -to u_fruit_1