Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: パーシャル・リコンフィグレーション

ID 683834
日付 10/23/2024
Public
ドキュメント目次

1.6.7.1. PR ロジック使用率レポートの理解

フィッター・コンパイル・ステージを実行した後、PRデザインのロジッ ク使用率に関するレポートを Compilation Report に表示できます。Partial Reconfiguration and Periphery Reuse Statistics レポートは、境界ポート、ALM、およびPR領域が必要とするその他のリソースに関するデータを提供します。

このレポートでは、実装リビジョンのALMロジックの使用率が、ベースリビジョンの使用率に比べて増加していることが表示されることがあります。具体的には、次のスクリーンショットが示すように、「[C] estimate of the ALMs unavailable」の値は、ベースリビジョンと比較して実装リビジョンで大幅に高くなる可能性があります。

図 15. Partial Reconfiguration and Periphery Reuse Statistics レポート (ベースリビジョン)


図 16. Partial Reconfiguration and Periphery Reuse Statistics レポート (実装リビジョン)


このようにALM使用率が増加するのは、ベースリビジョンのコンパイルレポートがベースリビジョンのRTLファイルのみに基づくロジック使用率を反映しているためです。ただし、実装リビジョンでは、静的領域はベースリビジョンの .qdb ファイルからインポートされます。このファイルには静的領域のすべてのロジック (使用および未使用) が含まれます。ベースリビジョンのロジックが追加されるため、[C] が増加します。この場合、 [C] には静的領域 .qdb ファイルのすべてのALMが含まれます。一方、[A] は配置後のデザインで実際に使用されたALMの数です。PRデザインの総ロジックについては、[A]ALMs used in final placementを確認する必要があります。