Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: パーシャル・リコンフィグレーション

ID 683834
日付 10/23/2024
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ドキュメント目次

2.8.3. IPコアの生成された出力 (インテルQuartus Primeプロ・エディション)

Quartus® Prime開発ソフトウェアでは、プラットフォーム・デザイナー システムの一部ではない個別のIPコアに対して次の出力ファイル構造を生成します。
表 63.   Intel® FPGA IP生成の出力ファイル
ファイル名 説明
<your_ip>.ip 最上位のIPバリエーション・ファイル。プロジェクトにおけるIPコアのパラメーター化を含みます。IPバリエーションがプラットフォーム・デザイナーシステムの一部である場合は、パラメーター・エディターでも .qsys ファイルを生成します。
<your_ip>.cmp VHDL Component Declaration (.cmp) ファイルは、VHDLデザインファイルで使用する、ローカル・ジェネリックおよびポート定義を含むテキストファイルです。
<your_ip>_generation.rpt IPまたはプラットフォーム・デザイナー生成のログファイル。IP生成時のメッセージの要約を示します。
<your_ip>.qgsimc (プラットフォーム・デザイナーシステムのみ) シミュレーション・キャッシング・ファイル。.qsys および .ip ファイルをプラットフォーム・デザイナーシステムおよびIPコアの現在のパラメーター化と比較します。この比較により、プラットフォーム・デザイナーでHDLの再生成をスキップできるかどうかが決まります。
<your_ip>.qgsynth (プラットフォーム・デザイナーシステムのみ) 合成キャッシング・ファイル。.qsys および .ip ファイルをプラットフォーム・デザイナーシステムおよびIPコアの現在のパラメーター化と比較します。この比較により、プラットフォーム・デザイナーでHDLの再生成をスキップできるかどうかが決まります。
<your_ip>.csv IPコンポーネントの更新ステータスに関する情報が含まれます。
<your_ip>.bsf IPバリエーションのシンボル表現。Block Diagram File (.bdf) で使用します。
<your_ip>.spd シミュレーション・スクリプトの生成のために ip-make-simscript で必要な入力ファイルです。.spd ファイルは、シミュレーション向けに生成されるファイルのリスト、およびユーザーが初期化するメモリーの情報を含みます。
<your_ip>.ppf Pin Planner File (.ppf) には、ユーザーが作成したIPコンポーネント向けのポートとノードのアサインメントが格納されています。これをPin Plannerで使用します。
<your_ip>_bb.v Verilog blackbox (_bb.v) ファイルは、空のモジュール宣言として使用し、ブラックボックスとして使用します。
<your_ip>_inst.v または _inst.vhd HDLのインスタンス化テンプレート例。このファイルの内容をHDLファイルにコピーして貼り付け、IPバリエーションをインスタンス化します。
<your_ip>.regmap IPにレジスター情報が含まれる場合、 Quartus® Prime開発ソフトウェアでは、.regmap ファイルを生成します。.regmap ファイルでは、ホスト・インターフェイスおよびエージェント・インターフェイスのレジスターマップ情報を記述します。このファイルでは、.sopcinfo ファイルを補完するため、システムに関するより詳細なレジスター情報を提供します。このファイルにより、System Consoleでのレジスター・ディスプレイ・ビューおよびユーザーによるカスタマイズ可能な統計が可能になります。
<your_ip>.svd

プラットフォーム・デザイナーシステム内でHPSに接続しているペリフェラルのレジスターマップをHPS System Debugツールで表示できるようにします。

合成中、 Quartus® Prime開発ソフトウェアで格納するエージェント・インターフェイスの .svd ファイルは、デバッグセッションで .sof ファイルのSystem Consolehostに表示されます。System Consoleでは、このセクションを読み出し、プラットフォーム・デザイナーではレジスターマップ情報の照会を行います。システムエージェントの場合、プラットフォーム・デザイナーは名前によってそのレジスターにアクセスします。

<your_ip>.v

<your_ip>.vhd

HDLファイル。各サブモジュールまたは子IPコアを合成またはシミュレーション向けにインスタンス化します。
mentor/ QuestaSimシミュレーターなど、サポートされているSiemens EDAシミュレーターでシミュレーションをセットアップして実行する msim_setup.tcl スクリプトを含みます。
aldec/ Riviera-PRO* スクリプト rivierapro_setup.tcl を含み、シミュレーションをセットアップし実行します。

/synopsys/vcs

/synopsys/vcsmx

シェルスクリプト vcs_setup.sh を含み、 VCS* シミュレーションをセットアップし実行します。

シェルスクリプト vcsmx_setup.sh および synopsys_sim.setup ファイルを含み、 VCS* MX シミュレーションをセットアップし実行します。

/xcelium Xcelium* Parallelシミュレーターのシェルスクリプト xcelium_setup.sh および他のセットアップ・ファイルを含み、シミュレーションをセットアップし実行します。
/submodules IPコア・サブモジュール向けのHDLファイルを含みます。
<IP submodule>/ プラットフォーム・デザイナーで生成する /synth および /sim サブディレクトリーは、プラットフォーム・デザイナーで生成した各IPサブモジュール・ディレクトリーに対するものです。
図 86. 個々のIPコアの生成された出力 ( Quartus® Prime プロ・エディション)