Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: パーシャル・リコンフィグレーション

ID 683834
日付 10/23/2024
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ドキュメント目次

2.8.1. IPのパラメーターとオプションの指定 ( Quartus® Prime プロ・エディション)

Intel® FPGA IPコアを Quartus® Primeパラメーター・エディターでコンフィグレーションします。IP Catalog内の任意のコンポーネントをダブルクリックして、パラメーター・エディターを起動します。パラメーター・エディターを使用すると、IPコアのカスタム・バリエーションの定義ができます。パラメーター・エディターでは、IPバリエーションの合成とオプションのシミュレーション・ファイルを生成し、バリエーションを表す .ip ファイルをプロジェクトに自動的に追加します。

次の手順に従って、パラメーター・エディターでIPの場所の特定、インスタンス化、およびカスタマイズを行います。

  1. Quartus® Primeプロジェクト (.qpf) を作成するか、開き、インスタンス化されたIPのバリエーションを含めます。
  2. IP Catalog (Tools > IP Catalog) で、カスタマイズするIPコアの名前を探してダブルクリックします。特定のコンポーネントを検索するには、IP Catalog検索ボックスにコンポーネント名の一部または全部を入力します。New IP Variationウィンドウが表示されます。
  3. カスタムIPバリエーションの最上位の名前を指定します。IPバリエーション名やパスには空白を含めないでください。パラメーター・エディターは、 <your_ip> .ip. という名前のファイルにIPバリエーションの設定を保存します。OKをクリックするとパラメーター・エディターが表示されます。
    図 84. IPパラメーター・エディター (インテル Quartus Prime プロ・エディション)


  4. パラメーター・エディターでパラメーター値を設定し、コンポーネントのブロック・ダイアグラムを表示します。下部のParameterization Messagesタブには、IPパラメーターのエラーが表示されます。
    • 使用するIPにパラメーター値のプリセットが提供されている場合は、必要に応じてそれを選択します。プリセットにより、それぞれのアプリケーションの初期パラメーター値が指定されます。
    • IPの機能、ポートのコンフィグレーション、およびデバイス固有の機能を定義するパラメーターを指定します。
    • 他のEDAツールでIPファイルを処理するオプションを指定します。
    注: 特定のIPパラメーターの詳細については、各IPのユーザーガイドを参照してください。
  5. Generate HDLをクリックして、Generationダイアログボックスを表示します。
  6. 出力ファイルの生成オプションを指定し、Generateをクリックします。合成ファイルおよびシミュレーション・ファイルが仕様に応じて生成されます。
  7. シミュレーション向けテストベンチを生成するには、Generate > Generate Testbench Systemをクリックします。テストベンチの生成オプションを指定し、Generateをクリックします。
  8. コピーしてテキストエディターに貼り付けることができるHDLインスタンス化のテンプレートを生成するには、Generate > Show Instantiation Templateをクリックします。
  9. Finishをクリックします。 IPバリエーションを表すファイルをプロジェクトに追加するかどうかを確認するメッセージが表示されたら、Yesをクリックします。
  10. IPバリエーションの生成とインスタンス化の完了後は、適切にピンを割り当て、ポートを接続します。
    注: 一部のIPでは、IPのパラメーターに従って、異なるHDL実装を生成します。そのようなIPの基になるRTLには、固有のハッシュコードが含まれています。これにより、異なるバリエーションのIP間でのモジュール名の衝突を防止します。IP生成中に同じIP設定とソフトウェアのバージョンが与えられた場合、この一意のコードは一貫性を保ちます。この一意のコードは、IPのパラメーターを編集するか、またはIPのバージョンをアップグレードすると変わる場合があります。シミュレーション環境でこれらの一意コードへの依存関係を回避するには、Generating a Combined Simulator Setup Scriptを参照してください。