Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: パーシャル・リコンフィグレーション

ID 683834
日付 10/23/2024
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ドキュメント目次

1.12.2. PRビットストリーム認証 ( Stratix® 10デザイン)

PRビットストリーム認証は、オーナー公開ルートキーでFPGAデバイスをプロビジョニングすることで、PRビットストリームが信頼できるソースからのものであることを保証します。認証は、デバイス・セキュリティーとビットストリーム保護の基本的な要素です。

PRビットストリーム認証では、まず署名されたベース・ビットストリームをデバイスに設定する必要があります。次に、署名されたPRビットストリームを使用して、FPGAデバイスの 1 つ以上のパーシャル・リコンフィグレーション領域を設定します。署名されたPRビットストリームは、設定された静的領域と一致する必要があります。

以下にPRビットストリーム認証の成功例と失敗例を示します。

PR認証の成功例

  • 認証されたPRビットストリームを使用したパーシャル・リコンフィグレーション — PR認証が成功したユースケースでは、設計者は認証済の .sof ファイルを使用してフル・チップ・コンフィグレーションを実行します。設計者は、デザイン署名秘密鍵で署名され、現在コンフィグレーションされている静的領域と一致するパーシャル・リコンフィグレーション可能なFPGA領域のみをコンフィグレーションすることができます。PRビットストリームは認証され、承認されたユーザーのみがPRビットストリームを提供できるようになります。

PR認証の失敗例

以下はPR認証が失敗するシナリオです。

  • PRビットストリームが署名されていない — ターゲットのFPGAデバイスがPRビットストリームが署名されていないと判断すると、PR動作が停止し、PRビットストリーム・セキュリティーにPRエラーメッセージが表示されます。
  • PRビットストリームが期限切れまたは無効な署名で署名されている — ターゲットのFPGAデバイスがPRビットストリームが期限切れまたは無効な署名で署名されていると判断すると、PR動作が停止し、PRビットストリーム・セキュリティーにPRエラーメッセージが表示されます。
  • 期限切れまたは無効な署名でPRが失敗した後にPRが成功する — ターゲットのFPGAデバイスのPRが期限切れまたは無効な署名によるエラーで失敗した場合、有効な鍵で署名されたビットストリームを提供することで、PR動作を成功させることができます。