Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: パーシャル・リコンフィグレーション

ID 683834
日付 10/23/2024
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ドキュメント目次

1.8.1. 異なるコンパイルからの親QDBファイルの使用

HPRデザインでは、同じあるいは異なる実装コンパイルから親 .qdb ファイルを使用することができます。次の例は、デザイン例のブロック図に関して、2つの可能なHPRコンパイルフローを示しています。
図 33. 異なるコンパイルからの親QDBファイルを使用したHPRデザイン例

異なるコンパイルからの親QDBファイルを使用したHPRデザイン例は、以下の特徴を持つHPRデザイン階層を示しています。

  • 青色とオレンジ色の領域は、HPR親領域を表します。
  • 黄色と緑色のボックスは子PR領域を表します。
  • 青色で表示されたHPR親領域には、blue_1 と blue_2 という 2 つのペルソナがあります。
  • 黄色の子領域では、親 blue_1 でコンパイルされるデフォルトのペルソナは yellow_1_1 です。
  • blue_1 によってコンパイルできる 2 番目の子ペルソナは yellow_2_1 です。
  • オレンジ色のHPR親は青色のHPR親と同じ特性を持ちます。

これらのHPRデザイン特性を考慮した場合、考えられる 1 つの HPR コンパイル フローは、以下になります。

HPRコンパイルフローA

  1. Blue_1、yellow_1_1、orange_1、green_1_1
  2. Blue_1.qdb、yellow_1_2、orange_1.qdb、green_1_2
  3. Blue_2、yellow_2_1、orange_2、green_2_1
  4. Blue_2.qdb、yellow_2_2、orange_2.qdb、green_2_2

フローAのステップ2と4では、親領域 .qdb ファイルは同じ実装コンパイルから来ています。ステップ2では、ステップ1で同じ実装コンパイルで生成された blue_1.qdb および orange_1.qdb を使用します。

HPRは、異なる実装コンパイルからの親PRパーティションと子PRパーティションのインポートもサポートします。

HPRコンパイルフローB

  1. Blue_1、yellow_1_1、orange_1、green_1_1
  2. Blue_2、yellow_2_1、orange_2、green_2_1
  3. Blue_1.qdb、yellow_1_2、orange_2.qdb、green_2_2
  4. Blue_2.qdb、yellow_2_2、orange_1.qdb、green_1_2

フローBでは、 blue_1.qdb および orange_2.qdb は、2つの異なる実装コンパイルから来ています。ステップ1は blue_1.qdb を生成します。ステップ2実装コンパイルは orange_2.qdb を生成します。