Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: パーシャル・リコンフィグレーション

ID 683834
日付 10/23/2024
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ドキュメント目次

1.2. パーシャル・リコンフィグレーション用語

このドキュメントでは、次の用語を使用して、パーシャル・リコンフィグレーションについて説明します。

表 1.  パーシャル・リコンフィグレーション用語
用語 説明

フロアプラン

デバイス上の物理リソースのレイアウト。デザイン・フロアプランの作成、すなわちフロアプランニングは、ロジックデザイン階層をデバイスの物理領域にマッピングするプロセスです。PR にはフロアプランニングが必要です。

階層型パーシャル・リコンフィグレーション 複数の親と子のデザイン・パーティション、またはパーティションのネストを同じデザインに含むパーシャル・リコンフィグレーション。

PR 制御ブロック

Arria® 10および Cyclone® 10 GX FPGA の専用ブロック。PR 制御ブロックでは、PR 要求、ハンドシェイク・プロトコルを処理し、巡回冗長検査 (CRC) を検証します。

PR ホスト

PR を調整するシステム。PR ホストは、PR 制御ブロック ( Arria® 10および Cyclone® 10 GXデザイン) またはセキュア・デバイス・マネージャー ( Stratix® 10 Agilex® 7、および Agilex™ 5デザイン) と通信します。PR ホストを FPGA (内部 PR ホスト) 内またはチップもしくはマイクロプロセッサー内に実装します。

PR パーティション

Reconfigurable として指定するデザイン・パーティション。PR プロジェクトには、1 つ以上の PR パーティションを含めることができます。

PR ソリューション Intel® FPGA IP

PR ハンドシェイクとフリーズロジックの実装を簡素化する Intel® FPGA IPスイート。詳細は パーシャル・リコンフィグレーション・ソリューション IP ユーザーガイド で説明しています。

PR 領域

パーシャル・リコンフィグレーションの対象となる FPGA デバイスの物理パーティション。ベース・コンフィグレーション・デザインの PR 領域を定義します。1 つのデバイスには、PR 領域を 1 つ以上含めることができます。PR 領域は、LAB、RAM ブロック、DSP ブロックなどのコアリソースのみにする必要があります。PR 領域ビットストリームによって、この領域のコンフィグレーションを行います。

PRペルソナ

PR領域における特定のPRパーティション実装。1つのPR領域には、ペルソナを複数含めることができます。静的領域に含めることができるペルソナは1つのみです。

リビジョン

プロジェクトの1つのバージョンに対する設定と制約のコレクション。 Quartus® Prime Settings File (.qsf) では、プロジェクトの各リビジョンを保持します。 Quartus® Primeプロジェクトにはいくつかのリビジョンを含めることができます。リビジョンを使用すると、デザインの複数のバージョンを1つのプロジェクト内で整理することができます。

セキュア・デバイス・マネージャー (SDM) Agilex® 7 Agilex™ 5、および Stratix® 10デバイスのトリプル冗長プロセッサー・ベースのブロック。ブロックが受信するコンフィグレーション・データの認証、復号化、および復元の実行後、コンフィグレーション可能なノードへのデータ送信をコンフィグレーション・ネットワークを介して行います。

スナップショット

コンパイラーステージの出力。合成または最終コンパイル結果のスナップショットをエクスポートすることができます。

静的領域

プロジェクトのPR領域外のすべての領域。静的領域をデザインの最上位パーティションに関連付けます。静的領域には、デバイスのコアとペリフェラルの両方の位置が含まれます。静的領域ビットストリームによって静的領域のコンフィグレーションを行います。

スタティック・アップデート・パーシャル・リコンフィグレーション すべてのペルソナを再コンパイルしなくても変更が可能な静的領域。この手法は、デザインの一部を、リスク軽減のために変更する可能性がある場合に役立ちます。ランタイム・リコンフィグレーションは必要ありません。