インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デザインのコンパイル

ID 683236
日付 6/26/2023
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ドキュメント目次

1.3.1.5. バンドル・インスタンス

回路図の読みやすさを向上させるために、RTLアナライザーはデフォルトで、シングルビット・インスタンスをバンドル・インスタンスと呼ばれるコレクションにまとめ、インスタンスの未接続ピンを非表示にします。

バンドル・インスタンスは重なった状態で表示され、ビットのインデックスが左右のインデックスとしてインスタンス名に表示されます。バンドル・インスタンスを展開すると、階層ブラウザーでシングルビットのインスタンス・メンバーを表示することができます。バンドル・インスタンスに関する詳細 (インスタンス数、左右のインデックス、インスタンス・メンバーなど) は、プロパティー・ビューアーから確認することができます。

次の図では、count_int[31:0] がバンドル・インスタンスです。31が左のインデックス、0が右のインデックスです。Objects ペイン (階層ブラウザー) に表示されている、count_int[0]count_int[10]count_int[11] などがシングルビットのインスタンス・メンバーです。

図 29. バンドル・インスタンス

バンドル・インスタンスの個々のビットを回路図ビューアーで表示する場合は、ピンのバスを選択し、右クリックしてコンテキスト・メニューを表示し、Display Individual Bits をクリックします。Connectivity Details ダイアログボックスに、シングルビット・インスタンスの接続詳細が表示されます。

図 30. シングルビット・インスタンスの接続詳細

Connectivity Details ダイアログボックスで、最初の個別インスタンスを選択し、右クリックしてコンテキスト・メニューを表示し、View in Schematic を選択します。階層内の最初のオブジェクトが自動的に強調表示されます。

図 31. 回路図ビューアーにおける接続詳細の表示

アンバンドル・インスタンスの表示

アンバンドル・インスタンスを表示するには、回路図ビューアーでデザインを起動し、タブのコンテキスト・メニューから New Tab with Unbundle Instance を選択します。

図 32. 新しいタブでのアンバンドル・インスタンスの表示

このタブでは、バンドル・インスタンスのバンドルを解除したビューが回路図ビューアーに表示されます。このモードは、バンドル・オブジェクトのシングルビット・インスタンスを表示する場合に役立ちます。

次の例の場合、デフォルトのインターフェイスなしモード (左) でデザインを表示すると、インスタンス reduce_xor_3[1:0] および rb[1:0] がまとめられます。ただし、アンバンドル・インスタンス・モード (右) では、シングルビット・インスタンスの reduce_xor_3reduce_xor_2rb[1]rb[0] が表示されます。

図 33. バンドル・インスタンスとアンバンドル・インスタンスの例