インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デザインのコンパイル

ID 683236
日付 6/26/2023
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ドキュメント目次

1.3.2. デザイン合成後の早期タイミング解析 (ベータ版)

早期タイミング解析フローはベータ版の機能です。早期タイミング解析におけるRTLでのSDCコンポーネントには、DNIフローを有効にする必要があります。このフローでは、コンパイルフローの早い段階で制約を読み取り、それを インテル® Quartus® Primeのコンパイルフローの後半段階で使用するための基礎となるテクノロジーをサポートしています。 DNIフローの詳細については、DNIフロー (ベータ版) を参照してください。

DNIフローを有効にすると、コンパイル・ダッシュボードが更新され、次の図に示すように、デザイン合成の直後にタイミング・アナライザーにアクセスできるようになります。

図 37. 早期タイミング解析ステージ

早期タイミング解析フローは、RTLでのSynopsys* Design Constraint (SDC) と合成後のスタティック・タイミング解析を組み合わせたものです。ただし、RTL SDCなしでもフローを実行でき、合成後のタイミング・ネットリストを表示することができます。詳細は、RTLでのSynopsys* Design Constraint (SDC) および合成後のスタティック・タイミング解析 (STA) を参照してください。

図 38. 早期タイミング解析フロー

早期タイミング解析フローには、Analysis & ElaborationおよびSynthesisステージの実行と、デザインのスタティック・タイミング解析結果の反復を インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェア・コンパイル・フローの早期段階で行うことが含まれます。フィッターの実行はありません。早期タイミング解析フローの図内の各コンパイルステージについての詳細は、次に示されている項を参照してください。