インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デザインのコンパイル

ID 683236
日付 6/26/2023
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ドキュメント目次

1.5.2.2.1. Global Signal Visualizationレポート

インテル® Stratix® 10およびIntel Agilex® 7のデザインでは、Global Signal Visualizationレポートにアクセスし、グローバルな信号の配線とクロックセクターの使用率をインタラクティブなヒートマップで表示することができます。このレポートを使用すると、個々のクロックの配置配線を追跡することができます。このデータを使用して、グローバルな信号配線の輻輳問題を解析したり、グローバルな信号配置と配線の障害をデバッグしたりすることができます。

グローバル・クロック・ツリーの実装詳細を表示し、グローバル信号をデザインに追加するうえでの容量を評価します。クロックツリー合成エラーが発生している場合、レポートには、問題のある信号のターゲット領域や、配線輻輳の原因となっている競合信号も表示されます。

インタラクティブなヒートマップのカラー・グラデーションは、クロックセクターにおけるセクター内で終端するクロック信号の輻輳を示します。テーブル内のクロック信号にカーソルを合わせると、クロックセクターと配線要素が強調表示されます。テーブル内のクロック信号を選択すると、関係のないすべてのセクターと配線要素が暗くなり、選択しているクロックのセクターと配線要素のみが強調表示されます。異なるレイヤーで配線されるグローバルクロック信号は、レポートのスタック・レイヤー・ビューに表示されます。

図 53. グローバル配線ワイヤー使用率 (単一レイヤー)
図 54. ヒートマップにおけるセクターと配線ワイヤー使用率 (全レイヤー)

フィルター処理により、Show Routing Utilization (配線使用率) および Show Sector Utilization (セクター使用率) を表示します。テーブルの内容は、ヒートマップで選択している内容に応じて変化します。Signal Name を検索して信号名を選択することで、下のペインにそのプロパティーを表示することができます。任意の信号を選択し、他のツールで Locate (特定) します。

図 55. Signals NameおよびPropertyの詳細