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Ixiasoft
1.1. コンパイルの概要
1.2. Compilation Dashboardの使用
1.3. デザイン・ネットリストのインフラストラクチャー (ベータ版)
1.4. デザインの合成
1.5. デザインの配置配線
1.6. インクリメンタル最適化フロー
1.7. Fast Forwardコンパイルフロー
1.8. フルコンパイル・フロー
1.9. コンパイル結果のエクスポート
1.10. 他のEDAツールの統合
1.11. 合成言語のサポート
1.12. コンパイラーの最適化手法
1.13. 合成設定のリファレンス
1.14. フィッター設定のリファレンス
1.15. デザインのコンパイルの改訂履歴
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1.6. インクリメンタル最適化フロー
インテル® Quartus® Primeプロ・エディション・ソフトウェアは、インクリメンタル最適化をデザインコンパイルの各ステージでサポートします。インクリメンタル最適化では、各コンパイルステージを個別に実行して最適化し、それに続いて次のコンパイルモジュールを順次実行します。コンパイラーでは、各ステージの結果をスナップショットとして保存し、それを解析に使用できるようにします。デザインまたは制約を変更した場合、コンパイラーは、その変更によって影響を受けるステージのみを実行します。 合成または任意のフィッターステージが完了したら、結果の表示やタイミング解析を行うことができます。デザインのRTLやコンパイラーの設定は必要に応じて変更します。その後、合成またはフィッターを再度実行し、変更後の結果を評価します。このプロセスを繰り返すことで、モジュールのパフォーマンスが要件を満たすようにします。このフローでは、フルコンパイルの結果を待つことなく、各ステージで結果を最大限に高めます。
図 62. インクリメンタル最適化フロー
フィッターのステージ | インクリメンタル最適化 |
---|---|
Plan | このステージ後に、Plan後のタイミング解析を実行することができます。タイミング制約を検証し、クロック交差のタイミングウィンドウを検証します。ペリフェラル (I/O) の配置およびプロパティーを確認します。 |
Place | このステージ後に、リソースおよびロジックの使用率をコンパイル・レポートで検証し、デザイン要素の配置をChip Plannerで確認します。 |
Route | このステージ後に、詳細なセットアップおよびホールドのタイミング・クロージャーをタイミング・アナライザーで行い、Chip Plannerで配線の輻輳を確認します。 |
Retime | このステージ後に、Retiming結果をフィッターレポートで確認し、リタイミングでのさらなる最適化を制限している制約を修正します。 |
注: Enable Intermediate Fitter Snapshots (Assignments > Settings > Compiler Settings) をオンにしている場合にのみ、コンパイラーはフルコンパイル時にプラン、配置、配線、およびリタイム後のスナップショットを保存します。任意の中間フィッターステージを個別に実行し、そのステージのスナップショットを生成することもできます。