F-Tile Ethernet Intel® FPGA Hard IPユーザーガイド

ID 683023
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

4.1. データパスの説明

送信方向では、MACでクライアント・フレームを受け入れ、パケット間ギャップ (IPG)、プリアンブル、フレーム開始区切り文字 (SFD)、パディング、およびCRCビットを挿入してフレームをPHYに渡します。MACをコンフィグレーションし、クライアント・フレームへの追加ができるようにします。MACではまた、TX統計カウンターを更新します。PHYでは必要に応じてMACフレームをエンコードし、メディアを介したリモートエンドへの信頼性の高い伝送が行われるようにします。

受信方向では、PHYでフレームをMACに渡します。MACではフレームをPHYから受け取り、チェックを実行して統計カウンターを更新し、CRC、プリアンブル、およびSFDを取り除いてフレームの残りをクライアントに渡します。RXプリアンブル・パススルー・モードの場合、MACではプリアンブルとSFDを取り除くのではなく、それらをクライアントに渡します。MACをコンフィグレーションすることで、完全なRXフレームをクライアント・インターフェイスで提供する、CRCバイトを取り除いたフレームを提供する、またはCRCおよびRX PADバイトを取り除いたフレームを提供することができます。

注: 受信方向でリンク障害が発生すると、IPはRX統計カウンターをクリアします。

F-Tile Ethernet Intel® FPGA Hard IPでは、PCS、FlexE、およびOTNのバリエーションもサポートします。PCSのバリエーションではMIIインターフェイスをクライアントに提供し、ハードIPに実装されている10Gbps、25Gbps、50Gbps、100Gbps、200Gbps、および400GbpsイーサネットPHYを介してイーサネット・パケットを送受信します。FlexEおよびOTNのバリエーションでは、PCS66インターフェイスを使用して66bブロックを送受信します。この場合はMACをバイパスします。

このIPコアでは、クライアント・ロジックとイーサネット・ネットワーク間のフレームカプセル化とデータフローを処理します。これは、ハードIPに実装されている10Gbps、25Gbps、40Gbps、50Gbps、100Gbps、200Gbps、および400GbpsイーサネットPHYを介して行われます。また、オプションのさまざまな前方誤り訂正 (FEC) があります。