F-Tile Ethernet Intel® FPGA Hard IPユーザーガイド

ID 683023
日付 7/08/2024
Public
ドキュメント目次

4.2.1.6. パケット間ギャップの生成と挿入

F-Tile Ethernet Intel® FPGA Hard IPのパラメーター・エディターで Average Inter-packet Gap12 に設定している場合、TX MACでは IEEE 802.3 Ethernet Standard で要求される送信フレーム間の最小パケット間ギャップ (IPG) を維持します。この規格で必要とされる最小平均IPGは96ビット時間 (または12バイト時間) です。MACでは不足アイドルカウンターを使用してフレーム間の実際のギャップを必要に応じて変化させることで、リンクの最大スループット要件を満たします。

Average Inter-packet Gap10 または 8 に設定すると、TX MACではそれに応じて最小平均IPGを10または8バイトに維持します。このオプションは中間オプションとして提供され、イーサネット規格に準拠していないIPGを強制し、IPコアのスループットを向上させるものです。

Average Inter-packet Gap1 に設定すると、IPコアは、データが利用可能になるとすぐにイーサネット・パケットを可能な限り最小のギャップで送信します。IPGは、コアへの書き込み時にフレームデータ間に残すスペースによって決まります。このパラメーター値を選択すると、コアはイーサネット規格に準拠しなくなりますが、アプリケーションにより平均ギャップを制御し、スループットを最大化します。パケットサイズ (P) バイトに対して、後に挿入するアイドルバイト (G) は計算式の G=8-(P%8) で指定されます。次に例をいくつか示します。
パケットサイズ (P) ギャップ・アイドルバイト (G)
64 8
65 7
66 6
67 5
68 4
69 3
70 2
71 1
72 8
注: Average Inter-packet Gapを1に設定している場合でも、10GE/25GEチャネルでは実効IPGが5に強制されます。プロトコルでは10GE/25GEリンクでの5未満のIPGを禁止し、64B/66Bエンコーダーを使用してエンコードできないパケットがMACで生成されないようにしています。