F-Tile Ethernet Intel® FPGA Hard IPユーザーガイド

ID 683023
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

7.14.2. TX 2ステップ・タイムスタンプ・インターフェイス

タイムスタンプ・インターフェイス信号は、i_tx_valid および i_tx_startofpacket 信号がHighの場合に有効になります。タイムスタンプ要求を開始するには、i_ptp_ts_req 信号がHighになっている必要があります。また、i_ptp_fp 信号でフィンガープリント値を指定する必要があります。IPコアからタイムスタンプ付きのパケットが返されると、フィンガープリント値を再利用できるようになります。

図 56. IEEE 1588 TX 2ステップ・タイムスタンプ・インターフェイスの使用次の図は、2つのパケットの送信を示しています。最初のパケットには2ステップのタイムスタンプ要求が含まれており、FP1のフィンガープリント値が割り当てられています。

IPコアは、2ステップのタイムスタンプ要求でパケットに対するタイムスタンプを返す際に、o_ptp_ets_valid 信号をアサートして o_ptp_ets および o_ptp_ets_fp 信号にタイムスタンプ情報が含まれていることを示します。o_ptp_ets にはタイムスタンプが含まれ、o_ptp_ets_fp 信号ではタイムスタンプが対応する特定のパケットを示します。IPでは、受信した順番でタイムスタンプ要求を処理します。

図 57. 2ステップ・タイムスタンプ: タイムスタンプを含むパケットの受信次の図は、IPでパケットFP1のタイムスタンプを受信し、その後しばらくしてパケットFP2のタイムスタンプを返していることを示しています。
表 60.  2ステップTXタイムスタンプ・インターフェイスの信号タイムスタンプは常に1588 v2形式です。

すべてのインターフェイス信号は同期しており、i_clk_tx クロックを使用します。

信号名

内容

i_ptp_ts_req

i_ptp_ts_req[1:0]

1ビット (10GE/25GE/50GE/100GE/200GE)

2ビット (400GE)

現在のTXパケットの2ステップ・タイムスタンプ信号を要求します (イーサネット・レートが10GE/25GE/50GE/100GE/200GE/400GEの場合)。
  • TX MAC Avalon STクライアント・インターフェイスの場合、i_ptp_ts_req[0]i_tx_validi_tx_startofpacket 信号がどちらも1に等しい場合にのみ有効になります。
  • TX MACセグメント化クライアント・インターフェイスの場合、i_ptp_ts_req[0] は、i_tx_mac_valid が1に等しく、i_tx_mac_inframe[7:0] にパケットの開始 (SOP) が含まれている場合にのみ有効になります。

    i_ptp_ts_req[1] は、i_tx_mac_valid が1に等しく、i_tx_mac_inframe[15:8] にSOPが含まれている場合にのみ有効になります。

i_ptp_fp[w]

(この w はタイムスタンプのフィンガープリント幅を表します)

i_ptp_fp[w*2]

(この w は8から12です)

w ビット (10GE/25GE/50GE/100GE/200GE)

(w*2) ビット (400GE)

現在のTXパケットのフィンガープリント信号 (イーサネット・レートが10GE/25GE/50GE/100GE/200GE/400GEの場合)。

送信されているTXパケットに8ビットのフィンガープリントを割り当て、返されるTX出力タイムスタンプに対応するTXパケットを識別できるようにします。

  • TX MAC Avalon STクライアント・インターフェイスの場合、i_ptp_fp[(w-1):0]i_tx_validi_tx_startofpacket 信号がどちらも1に等しい場合にのみ有効になります。
  • TX MACセグメント化クライアント・インターフェイスの場合、i_ptp_fp[(w-1):0] は、i_tx_mac_valid が1に等しく、i_tx_mac_inframe[7:0] にパケットの開始 (SOP) が含まれている場合にのみ有効になります。

    i_ptp_fp[w*2-1:w] は、i_tx_mac_valid が1に等しく、i_tx_mac_inframe[15:8] にSOPが含まれている場合にのみ有効になります。

2ステップと1ステップのPTPパケット両方に使用されます。

インテルでは、広範囲のフィンガープリントを使用し、現在処理されている2つのTXパケットに同じフィンガープリントが割り当てられないようにすることを推奨しています。

o_ptp_ets_valid

o_ptp_ets_valid[1:0]

1ビット (10GE/25GE/50GE/100GE/200GE)

2ビット (400GE)

TX出力タイムスタンプの有効信号 (イーサネット・レートが10GE/25GE/50GE/100GE/200GE/400GEの場合)。

o_ptp_ets[95:0]

o_ptp_ets[191:0]

96ビット (10GE/25GE/50GE/100GE/200GE)

192ビット (400GE)

TX出力タイムスタンプ・バス (イーサネット・レートが10GE/25GE/50GE/100GE/200GE/400GEの場合)。
このバスでは、o_ptp_ets_fp 信号で提供されるフィンガープリントとともに、送信されるTXパケットの出力タイムスタンプを提供します。
  • o_ptp_ets[95:0]o_ptp_ets_valid[0] = 1の場合にのみ有効になります。
  • o_ptp_ets[191:96]o_ptp_ets_valid[1] = 1の場合にのみ有効になります。

出力タイムスタンプは、2ステップおよび1ステップのPTPパケットに適用されます。

o_ptp_ets_fp[w]

o_ptp_ets_fp[w*2]

(この w は8から12)

w ビット (10GE/25GE/50GE/100GE/200GE)

(w*2) ビット (400GE)

TX出力タイムスタンプ・フィンガープリント (イーサネット・レートが10GE/25GE/50GE/100GE/200GE/400GEの場合)。
このバスでは、現在の2ステップの出力タイムスタンプのフィンガープリントを提供します。フィンガープリントを使用して、タイムスタンプに対応するTXパケットを識別します。
  • o_ptp_ets_fp[w-1:0]o_ptp_ets_valid[0] = 1の場合にのみ有効になります。
  • o_ptp_ets_fp[w*2-1:w]o_ptp_ets_valid[1] = 1の場合にのみ有効になります。

出力タイムスタンプは、2ステップおよび1ステップのPTPパケットに適用されます。