F-Tile Ethernet Intel® FPGA Hard IPユーザーガイド

ID 683023
日付 7/08/2024
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ドキュメント目次

4.2.4. リンク障害信号

F-Tile Ethernet Intel® FPGA Hard IPのパラメーター・エディターで Link Fault Generation Mode を有効にしている場合、IPコアでは、IEEE 802.3-2018 IEEE Standard for Ethernet で定義されているリンク障害信号を提供します。

イーサネットMACに含まれる調停サブレイヤー (RS) は、MACとMIIとの間に配置され、ローカルおよびリモートの障害を管理します。イーサネット・リンクのリンク障害通知は、デフォルトでは無効になっていますが、link_fault_config レジスターのビット [0] で有効にすることができます。link_fault_config レジスターのビット [1:0] の値が2'b01の場合、リンク障害信号は通常の双方向モードで有効になります。このモードでは、ローカルRS TXロジックで、ローカル障害の場合はリモート障害シーケンスを送信し、リモート障害の場合はIDLE制御ワードを送信します。

link_fault_config レジスターのビット [1] をオンにしている場合、IPコアは IEEE 802.3-2018 IEEE Standard for Ethernet のClause 66に準拠します。link_fault_config[1:0] の値が2'b11の場合、IPコアでは、この条項の要件に従いパケット間ギャップで順序付き障害シーケンスセットを送信します。

RS RXロジックは、RS RXブロックでリモート障害シーケンスまたはローカル障害シーケンスの順序付きセットを受信すると、remote_fault_status または local_fault_status を1に設定します。有効なデータを127以上の列で受信すると、RS RXロジックは関連する障害ステータス (remote_fault_status または local_fault_status) を0にリセットします。

IEEE規格では、シーケンスの ordered_sets に対してRXC<7:0> およびRXD<63:0> のRSモニタリングを指定しています。詳細は、IEEE 802.3 2018 IEEE Standard for EthernetFigure 81–9—Link Fault Signaling state diagramTable 81-5—Sequence ordered_sets を参照してください。障害シーケンスの間隔が128列未満で、同じ障害値を含む4つの fault_sequences を受信し、異なる障害値の fault_sequences が間に入らない場合に、変数 link_fault が設定されてRXシーケンスの ordered_set の値が示されます。変数 link_fault は、リモート障害またはローカル障害シーケンスの ordered_set を含まない128列の間隔後にOKに設定されます。